サウンドハウス

lenheyvan’s music

ギター、エフェクター製作、オーディオなど、大好きな音楽の話をしていきます。

ブラウンサウンドに近づくためのピックアップ選び(1/2)

どうも、lenheyvanです。

 

前回まででフランケンギター製作は完了したのてすが、ここからサウンドを突き詰めていきます。

 

といっても、ギター自体は手持ちのもので作ったので、アンプを除くと、あとはピックアップです。

 

ピックアップはいわばギターのマイクですので、かなりサウンドへの影響度は高いです。

 

色んなサイト、動画を見て、

・PAF系だからduncan59だ

・出力低めで切れ味の鋭いピックアップが要だ

・エディはduncan SH-11 custom custom使ってたらしい

・やっぱりducanカスタムショップ製の78modelでしょ

・いやいやducanカスタムショップ製のFrankensteinだよ

・duncanカスタムショップ製のIM1が本物に一番近いらしい

など、色々な情報を目にしました。

 

もちろん目指すのは1stのブラウンサウンドです。

 

 

 

やっぱりまず試したいのはこれですよね。

 

Seymore Duncan Custom Shop 78model 

 

duncanカスタムショップ製の78modelです。

 

正確には、セイモアダンカンが、まだE.V.Hという商標で販売していてESPが輸入代理店してた(?)ときのものを入手しました。

※商標権かなんやらの問題でE.V.Hが使えなくなり、現在は78modelに商品名は変わっています。

ちなみに、Evenly Voiced Harmonicsの略称でE.V.Hとしてました。

 

早速、マウントして(もちろん、ダイレクトマウントです)、音出ししました。アンプはMarshall 1987xです。

1959slpよりも歪みやすく、家でアッテネーター繋いで弾くにも100wだとスピーカー四発必要なので、二発で済む50wモデルが好きです。

四発キャビなんて家に置いたら、家族からの苦情で即刻売却せよと言われてしまいますからね。。

 

 

 

まずボリューム絞ってクリーン。

うん、まあごく普通。そんなに特別な味付けはなくて、特徴と言える特徴はないです。

 

※あくまでも、ここからは個人的な感想です。

 

さて、次は期待大のディストーションサウンド

アンプ直でボリュームUpします。

 

うーん?

うーん。。

そうかー。。。

 

 

私の最初の予想(妄想)とは違いました。

1stのあのブラウンサウンドみたいに、バリっと歪んでピッキングハーモニクスがピキャーンというようなのを予想をしていたのですが、割りと大人しめ

 

ディストーションペダルを踏んでみましたが、ピッキングしたときのニュアンスは、割りと柔らか目に感じました。

 

普段、ピッキングアタック時のニュアンスが強めのものを使っているから、そう感じるんですかね。

 

JBなんかは、ピック当たったときにキュってなるんですが、78modelは滑らかな感じです。弦離れが良いというか。

 

私の好み的には、1-6弦を全部左手でミュートして、ブラッシングしたときに、ブキャッブキャッと、分厚い低音と派手なハーモニクスが出るのが好きなんですが、78modelはズクッズクッと私には聴こえました。(高音域のハーモニクスが弱い)

 

1stをよく聞くと、低音域から高音域までガッツリ歪みながらも高音域の耳に痛い周波数(2-5khz)は押さえられていて、でも超高域はめちゃ伸びてますよね。

 

全体的に柔らかいというところでは確かにエディサウンドな気はします。

ただ、超高域の伸びは、私の音作り・腕が良くないのか、あまり感じられませんでした。

 

その後、現行モデルの78model(E.V.Hではなく)を入手してマウントしてみましたが、同じ感想でした。

 

どうも私の好みではなかったようです。

 

次に試したのが、これです。

 

Seymore Duncan SH-11 Custom Custom

SH-11ってエディモデルでしょ、なんて言われてたこともあるらしい、こいつを試してみます。

 

さて、サウンドは。

 

おっ!

耳障り良く柔らでスムース。そして、良く歪む。

 

Rockなやつですねー

78modelは所謂PAF系なので出力はおさえ目の8kΩ台ですが、こいつは11kΩくらいあります。

 

ハイパワーまではいかないので、メタルじゃなくてハードロックな歪み方です。(ハイパワー系は大体14-15kΩくらいありますからね)

 

ヘヴィなズジャーという歪み方ではなく、骨格と理性を保ちながら、元気にグギャンと歪みます。(擬音語ばかりですみません)

 

これも全体的には柔らかく歪むので、攻撃性というよりかは、元気の良さが出るキャラクターになってるのかなと思います。

 

78model同様にアタック時のハーモニクスは少ない(というか滑らか)なんですが、ハーモニクスはよく出ていて、タッピングやると、通常のピックアップと比較して、実音よりハーモニクスが多めに聞こえます。

 

気持ちよく弾けるピックアップです。

 

こいつで決まりだなと、数ヶ月弾いてました。

 

 

 

 

うーん、何かモヤモヤする。

なんだろう?

何か物足りない。

 

 

やっと、分かりました。

 

 

安定しすぎてて、扱いやす過ぎるんです。

車で言うと、MT車じゃなくてAT車です。

 

1stというより、For Unlawful Canal Knowledge辺りのサウンドに近いかも知れません。

 

 

 

この安定さを好きな人にはピッタリだと思います。

 

私はもうちょっと人間臭さというか、ピッキングがうまくいってなかったら、「そんなピッキングじゃ、へなちょこな音しか出してやんねーからな!」みたいなヘソ曲がりが好きです。

 

というわけで、これも候補から外れました。

 

次に試したのが、初期SLASHの利用で有名すぎる、こいつです。

 

Seymore Duncan APH-1b Alnico Ⅱ Pro

何でこれを試したかと言うと、スラッシュのサウンドが大好きだからです。

特にUse Your Illusion のスラッシュのサウンドは大好きで、Don't Damn meのイントロのリフなんか鳥肌ものです。

 

低音から高音まで素直に出ていて、歪の粒は細かめながらもクリーミー過ぎず攻撃性は保っていて、ザクザクした感じがあり、かつ、迫力もあるという理想のサウンドの1つです。

 

 

 

 

 

さあ、マウントして音出しします。

 

さすがに、Don't Damn meの音は出ませんでした。

まあ、そりゃそうですよね、音作りのセンス・腕あっての、あの音ですから。

 

アルニコⅡなので、柔らかいサウンドなんですが、Don't Damn meのような低音弦のガガッという歯切れのいいミュート音、きめ細かいザラっとした噛みつきのよいハイミッドの歪みは出せず、これも候補から外れました。

 

次に試したのが、Vanzandt Tru Buckerです。

※厳密にはVanzandtはギターのブランド名で使用しており、ピックアップのほうはVan Zandtです。

 

 

 

 

さて、音出しします。

 

お、歪む!

アタック時のニュアンスもいい!

倍音もよく出る!

 

これスゴいいいです。

 

まず、よく歪んでるように聴こえるんですが、よく聴くとそこまで歪んでません。(歪みが弱いという意味ではなく、実際の歪みより、聴感上の歪みが強めということです。)

 

直流抵抗値は8-9kΩ程度なので、PAF系ではあるのですが、倍音が良く出るので、歪みが強く聴こえます。

 

そして、アタック時のニュアンスは、JBがキュッだとすると、こっちは、キャッというような感じです。

 

高音弦を普通に弾いてもキラキラした倍音が良く出ます。JBはミッドの特定帯域にピークが突出していて、超高域はスポイルされます。それがJBの特性であり、ウケる理由であり、私もJB大好きです。

(なんせ、古い旧型JB、PrototypeJB、Anniversary JBと3つ持ってますから笑)

 

ただ、ヴァンヘイレンやるなら、ピッキングハーモニクスは天を切り裂くような超高域まで伸びてほしいんですよね。

 

1stのYou Really Got Meの2コーラス目のオブリ部分のピッキングハーモニクスから始まるあれみたいな伸びです。

 

こいつは、それを、見事に叶えてくれます。

 

初めはWashburnのN2に始め載せていたのですが、ちょっとアルニコⅤの金属的な高音が耳についたのですが、フランケンに移植していい感じにバランスが、取れたようです。

 

N2は多分アルダー(間違っていたらごめんなさい)で薄め、フランケンの元となったYAMAHA MG-MⅢはバスウッドでちょい厚め(ネックも)なので、ギター側の柔らかい感じと、Tru Buckerの相性が良かったようです。

 

ボディ(ネックもですが)、ピックアップなど、色々なパーツのトータルで音作りするのが大事なんだと改めて再認識です。

 

ちなみにTru Buckerが好き過ぎて、もう一個入手して、Tru Buckerに少し手を加えて、結局N2にマウントしました。今度はうまくバランス取れました。それについてはまた今度お話しします。

 

本当はカスタムショップ製のFrankenstein、IM1も試してみます見たかったのですが、お高いですし、IM1に至ってはネットオークションでもほとんどお目にかかることが無く、本国に直接、購入できるかを問い合わせしてみましたが、「順番に返信するから待ってねー」という定型文が返ってきてそれっきりです。

 

 

 

 

 

まあ、弾いてみて「こいつだー」というインプレッションは大切にしたいですし、何より弾いてて楽しいのが一番です。

 

ブラウンサウンドに憧れている方、Tru Buckerは大いに試す価値ありです。お勧めします!

 

第二弾はコチラ

↓↓↓

 

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ではまた!



 

 

(2022/3/12 追記)

アンプをモディファイすることで私なりのブランドサウンドを得ることができたので、そちらもご参照ください。

 

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