サウンドハウス

lenheyvan’s music

ギター、エフェクター製作、オーディオなど、大好きな音楽の話をしていきます。

ブラウンサウンドに近づくためのピックアップ選び(2/2)

どうも、lenheyvanです。

 

はじめに

以前、ブラウンサウンドに最適なピックアップを紹介する記事を書きましたが、いやーいいものを見つけちゃいました♪

 

lenheyvan.hateblo.jp

 

↑の記事で、最終的に辿り着いたのが「Vanzandt Tru Bucker」でしたが、あれからもピックアップ漁りはライフワークのように行っていて、非常に良いものを見つけたのでご紹介します。

 

海外ブティック系の世界へ

ピックアップ大好きな私は、よくお世話になっている有名な「ピックアップ大将」さんで紹介されていた海外の(日本では)マイナーなあるピックアップが気になり、そこから海外ブティック系の世界へ入っていくことになります。

 

私はあまのじゃくなので、Tom Holmes、LINDY FRALINのような知名度のある高級ピックアップには目もくれず、日本では知名度無いけど海外で評価されているものが好きです。(David Brayアンプを手に入れたのも、私の根底にはそういうものがあると思います)

lenheyvan.hateblo.jp

 

 

そして海外のブラウンサウンドの記事とか見てると、「このピックアップ最高だぜぃ」と言っている人がちょいちょい居て、聞いたことないようなメーカーのピックアップを紹介してたりすることがあります。

 

そうなると、ピックアップ大好きな私としては気になって、ググったり、Youtubeでどんなサウンドか聴いてみたりしてどうしても欲しくなってしまいます。

 

というわけで、日本では知名度無いけど海外で結構人気がある(と思われる)メーカー2つを紹介したいと思います。

 

そしてこのブティック系の世界へ入ったことで、今の私の中ではブラウンサウンドには最適なピックアップを見つけることができました。

今や、ブラウンサウンドを目指すなら、私の一押しのピックアップです。

 

①Wolfetone Pickups

これは「ピックアップ大将」さんで紹介されていたのですが、要約するとこんな感じです。

倍音がめちゃくちゃ出る

・全帯域に渡ってハリとパンチがありダイナミックレンジが大きい

・ピックが当たった時に炸裂感がスゴイ

・トレブルが突き抜けている

・低音弦でリフを弾くと存在感がある

ピッキングしたときの情報量が多い

 

これ、まさに私が求めているサウンドじゃないかと。

もうこりゃ買うしかないです。

 

ただ、輸入代理店が見当たらなかったので直接本国のサイトから購入しました。

 

それがこちらです。

https://www.wolfetone.com/

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Humbuckerのラインナップとしては上図の8つです。

PAF系だと Marshallhead、Dr.Vintage、Marshallhead MKⅡ、Legends です。

 

Youtubeや中古市場調べると、Marshallheadは球数が多いようなので人気がありそうです。名前もまさにマーシャルなサウンド出します的な感じですもんね。

 

私の気になっているGrey Wolfeはモダン系に属してます。


モダン系のラインナップは Grey Wolfe、Timbre Wolf、Fenris、BisterBucker の4つで、Youtubeで色々聴いた結果、Timbre Wolfが太く、かつ、倍音豊富でパワーのある迫力的なサウンドに感じました。

 

ブランサウンド目指すなら直流抵抗値が7.5-9.0kΩ程度のPAF系が定説となっていますが、どうしても気になるのでGrey Wolfeを購入しました。

 

加えて、私が購入した時期はコロナに負けるなキャンペーン的なものをやっていて、20%OFFとお安くなっていました。

 

私のレスポールはハイパワー専用(HM専用機)にしているので、レスポール用にTimbre Wolfも合わせて購入しました。

 

ではサウンドインプレッションです。

 

Grey Wolfe(ブリッジ用)

サウンドはまさにピックアップ大将に書かれていたとおりです。


例えるなら、DuncanのSH-PG1b Pearly Gates(パーリーゲイツ)の中域のハリを全体的に広げたようなサウンドです。

 

トレブルが強いので、ギャリンギャリンというようなテレキャスっぽさに太さを加えたような感触です。

 

ただ、ちょっと私には、全帯域が全部強い(平坦に感じてしまう)というところと、金属的な高音が耳につく、という2点が好みに合わず、売ってしまいました。

 

Timbre Wolf(ブリッジ用)

こちらもYoutubeで聴いていたサウンド通りで、倍音が豊富でピークがちょうど良く(1khzくらい?)、パワーもあるためHM専用機としてはピッタリでした。

 

それまでGibson 500Tがメインの座にいたのですが、Timbre Wolfeに取って変わりました。こちらは大成功です!!

 

WolfeToneは全体的に硬めでハイが強めな味付けがされているように感じました。
テレキャス的なギャリ~ンというサウンドが好きな方はハマると思います。

 

②Jim Wagner Pickups(WCR)

次はこちら。

JWP Guitar Pickups

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WCRという名前を良く見たのですが旧称なのかも知れません。

今はJim Wargner Pickupsという名前になっています。

結構詳細に説明が書いてあるのと、Youtubeにもそこそこ動画があったので色々見聴きしましたが、その中で気になったがこちら。

 

Crossroads、DarkBurst、Godwood、Moore/Green の4つ。

 

サイトの説明によると、次のとおりです。

Crossroads

 :Cream(エリッククラプトン)のCrossroadsのようなサウンド

 

DarkBurst

 :Crossroadsを更に巻き数を多くした、Eat a Peach "のDuane、Free、Bloomfieldの"Super Sessions"、EVHのbrown-sound

 

Godwood

 :DarkBurstを更に巻き数を多くし、サウンド傾向としてはミドルが太くてジューシー、倍音がよく出る

 

Moore/Green

 :甘い歌声のようなゲイリームーアサウンド

 

EVH大好きな私としてはDarkBurstですね。

他も気になるものがありますが、まずはDarkBurstを試そうと思いました。

 

こちらも輸入代理店が見当たらなかったので直接本国のサイトから購入しました。

 

ではサウンドインプレッションです。

 

DarkBurst(ブリッジ用)

いやー、これいいですね。

控えめに言って最高です。

 

何がいいって、

・ハイミッドの倍音がめちゃくちゃ出る

・ハイにキレがあるが、耳に痛くない

・周波数帯域にうまく緩急がつけられていて、ミドルがジューシー、ベースはしっかり出るが濁りは無い。

・立体感がある

ピッキングニュアンスが良く出る

です。

 

Vanzandt Tru Buckerもすごく傾向が似てますが、違いはこんな感じです。

 

・音質

  DarkBurst=柔らかい ⇔ Tru Bucker=硬い

倍音

  DarkBurst=ハイミッド ⇔ Tru Bucker=プレゼンス

・強み

  DarkBurst=ミッドの色気 ⇔ Tru Bucker=キレ

 

今までメインはVanzandt Tru Buckerでしたが、こんな使い分けをすることにしました。

Vanzandt Tru Bucker :ブルースロック用

・DarkBurst     :EVH用

 

DarkBurstがあまり良すぎたので、色々機材を売って、追加でCrossroads、Godwoodを購入しました。

 

本当はMoore/Greenも欲しかったのですが、これはスペシャルオーダー品なのでネック/ブリッジのSet販売しかしておらず、中古市場を漁っても出てこなく、そしてお金も作れないのでこちらはあきらめました。(いつかGetしてやる!!)

 

こちらもサウンドインプレッションいってみましょう。

 

Crossroads(ネック用)

まさにPAF系のお手本のようなブルージーピッキングニュアンスが良く出て(DarkBurstより出ます)、コード感もキレイに分離して聴こえます。

 

サウンドは柔らかめで耳に痛いところはありません
ネックに搭載してコードを弾くと、すごく気持ちよく鳴ってくれます。

 

ブルースロック用として、

 ネック  :Crossroads
 ブリッジ :Vanzandt Tru Bucker

の組み合わせで使っています。

 

Godwood(ネック用)

これは前評判通りミドルがジューシーですね。ピッキングニュアンスもよく出ます。
パワーがありますが、そこまで派手な押し出し感ではないので暑苦しさはありません。

 

DarkBurstよりピークがミドルに寄っているので、リード向きな感じがします。

硬めのギターの場合は良いバランスになりそうですし、逆にレスポールに載せて太さ・厚みで攻めるというサウンド作りもできると思います。

 

メイン機(ハードロック用)として、

 ネック  :Godwood
 ブリッジ :DarkBurst

の組み合わせで使っています。

 

WCRは全体的に柔らかめでジューシーな倍音が出るように味付けがされているように感じました。

 

最後に

ちょっとお高めですが、「Jim Wagner Pickups(WCR)」はすごくいいですよ。

DarkBurstは気に入り過ぎて、後日もう1個買い足しました。

 

ブラウンサウンドを目指すなら、Vanzandt Tru Buckerが私の中ではTOPでしたが、DarkBurstがTOPの座につきました。

ミドルがジューシーなのでブランサウンドにピッタリです。


Vanzandt Tru Buckerはもっと派手めのキラキラした倍音が出るので、キレを重視したい場合はこちらを使う、というように使い分けるといいかなーと思いました。

 

WCRは本国のサイトでデモ演奏がかなり豊富にあるので聴いてみると、すごく参考になると思います。

 

私的にはこれを超えるものは中々出てこない気がしますが、超えるものが出てきたらまた記事にしますね。

 

ではまた!

 

 

(2022/3/12 追記)

この記事を書いた当時はSONICのFull-Up Volumeを使っていたのでVanzandt Tru Buckerの超高域が耳についたのですが、通常の500kΩに戻すと、めちゃめちゃいい感じになりました。

今の私にはやはり「Vanzandt Tru Bucker」がブランドサウンド目指すには最高峰です。(コロコロ変わって申し訳ないです・・・)

 

詳細はこちらの記事を参照ください。

↓↓↓

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