どうも、lenheyvanです。
「耳で比較してみよう」シリーズ第2回目です。
今回はプリ管を新しく購入したので、取っ替え引っ替えしてみたいと思います。
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ちょうどヘッドから基板を出してバイアス調整していたところだったので、そのままプリ管を差し替えながらサウンドの変化を確認してみました。
バイアス調整を自分でやってみたい方はコチラ
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はじめに
以前 Marshall 1987x を持っていたのですが、その時に、Marshallオリジナルのプリ管からTung-Solの12AX7に交換した時にローミッドの締まり具合やハイミッドの倍音の出方がすごく気に入って、今のアンプもこれに交換してみたいと思ってました。
Tung-Solの12AX7を通常版のものを二つと、高信頼性のECC 803S(ゴールドピン)を購入しました。(ECC 803Sはちょい高くて1.5倍くらいの値段です)
もともと私のアンプにオリジナルで付いていた真空管は初段から
JJ-エレハモ-エレハモという構成です。
以前の経験から音色に影響が一番大きいのが初段でしたので、
①初段の真空管を全種類試して、お気に入りを決める
②二段目を残りのものから一通り試してお気に入りのものを決める
③三段目も残りのものから一通り試してお気に入りのものを決める
という手順でやってみました。
本当は、順番入れ替えたりするといいんでしょうが、音源も録りながらやっていたので、ちょっと面倒だったので。
弾いてるときの感触と、あとで録音した音をもう一度聴いた時に印象が変わる可能性もあるのと、記録として残しておきたいという意図もあり、試した組み合わせを全部録音してみました。
Cubaseでマイク録りしてます。
皆さんがプリ管を選ぶ場合の参考にして頂ければ。
以下、サンプル音源です。
是非イヤホンやヘッドホンで聴いてみてください。
生のサウンドで比較して欲しいため、音源としてのマナー程度のリバーブのみで、敢えてノイズ除去もしてません。
また、前述のとおり、この作業の前にアンプのバイアス調整をしていたので基板むき出しの状態で録音してますので、外来ノイズを拾ってそれがそこそこ入っています。
ご了承ください。特にハイゲインで試したRiff3。
(ヘッドにしまってから録音すれば良かったー。。。)
サンプル音源
<Riff1>
1.【JJ】-【EH】-【EH】
※再生できない場合はこちらから。
2.【Tung-Sol 12AX7】-【EH】-【EH】
※再生できない場合はこちらから。
3.【Tung-Sol ECC803S】-【EH】-【EH】
※再生できない場合はこちらから。
4.【Tung-Sol ECC803S】-【Tung-Sol 12AX7】-【EH】
※再生できない場合はこちらから。
5.【Tung-Sol ECC803S】-【JJ】-【EH】
※再生できない場合はこちらから。
6.【Tung-Sol ECC803S】-【JJ】-【Tung-Sol 12AX7】
※再生できない場合はこちらから。
<Riff2>
1.【JJ】-【EH】-【EH】
※再生できない場合はこちらから。
2.【Tung-Sol 12AX7】-【EH】-【EH】
※再生できない場合はこちらから。
3.【Tung-Sol ECC803S】-【EH】-【EH】
※再生できない場合はこちらから。
4.【Tung-Sol ECC803S】-【Tung-Sol 12AX7】-【EH】
※再生できない場合はこちらから。
5.【Tung-Sol ECC803S】-【JJ】-【EH】
※再生できない場合はこちらから。
6.【Tung-Sol ECC803S】-【JJ】-【Tung-Sol 12AX7】
※再生できない場合はこちらから。
<Riff3>
1.【JJ】-【EH】-【EH】
※再生できない場合はこちらから。
2.【Tung-Sol 12AX7】-【EH】-【EH】
※再生できない場合はこちらから。
3.【Tung-Sol ECC803S】-【EH】-【EH】
※再生できない場合はこちらから。
4.【Tung-Sol ECC803S】-【Tung-Sol 12AX7】-【EH】
※再生できない場合はこちらから。
5.【Tung-Sol ECC803S】-【JJ】-【EH】
※再生できない場合はこちらから。
6.【Tung-Sol ECC803S】-【JJ】-【Tung-Sol 12AX7】
※再生できない場合はこちらから。
サウンドインプレッション
私がいろいろ試した結果一番好みのサウンドだったのが Tung-SolのECC 803S でした。
Tung-Solの12AX7はローミッドがパンチがあるのと、ハイミッドの倍音(1Khzくらい?)がキレイに出るという特徴があるように私には聴こえました。
そのサウンドは凄く好きなのですが 、JJのような高音域が煌びやかなサウンドもすごく大好きです。
Tung-Solの ECC803 S は同メーカーの12AX7を更に派手にさせたような音色に感じました。
逆にTung-Sol 12AX7のようなローミッドが締まる感じはあまり受けませんでしたね。
初段にはあまり低音域成分は入らないほうが私は好きなので、この管が気に入りました。(ECC83と12AX7の違いなんでしょうかね?)
あと面白かったのは、ECC803Sにするとアンプの音が大きくなった点です。
Cubaseへの入力が過入力で割れたため、少しINPUTレベルを下げて他と同じくらいに調整しました。ゲインが高いんでしょうね。
三段目のプリ管はTung-Solの12AX7とエレハモですごく悩みましたが、1段目と2段目との相性なのか12AX7だと音が締まりすぎていて、もうちょい暴れ感や、低音のルーズさが欲しいなと思い最終的にエレハモをチョイスしました。
でも、Tung-Sol 12AX7のハイミッドの倍音も捨てがたいのでまだちょっと悩んでますが・・・
最後に
さて、皆さんの好きな組み合わせはどれでしたか?
ECC 803Sはすごく気に入ったのでもう一本購入して2段目の JJ と交換してみたいなと思いますが少しお高めなのと、同じもので揃えるのもちょっと芸がないような気もするのでまた今度にしたいと思います。
ではまた!
(2022/4/6追記)
やっぱり欲しくて、ECC 803Sをもう一個買いました。
最終的な好みは、次の通り。
1段目:Tung-Sol ECC803S
2段目:Tung-Sol ECC803S
3段目:エレハモ 12AX7
1、2段目はハイ抜けが良くクリスピーなECC803S、3段目はローミッドが芳醇でジューシーなエレハモがバランス取れて良かったです。
(2022/3/12 追記)
さらにアンプいじりが高じ過ぎて、真空管アンプの回路解説、モディファイ方法についての電子書籍を出版しました。
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