どうも、lenheyvanです。
「耳で比較してみよう」シリーズも第6回目になりました。
今回も百聞は一聴にしかず、でいってみたいと思います。
他の「耳で比較してみよう」シリーズ記事はこちら↓↓↓
はじめに
最近、巷で音が良いと言われている、SommerとオヤイデのEcstacyCableが非常に気になるので、今まで私が愛用してきたプロビデンスと比較して試してみようではないかと思います。
私の好みとしては、高域がキレイに出てハイミッド辺りの倍音が強調されるものです。
モンスターケーブルのように中低音がガッツリ出るものはちょっと苦手な分野です。
プロビデンスは昔はSharkシリーズというのが高音をしっかり出すタイプのもので、今はZ102というシリーズがそれを引き継いでそう(と勝手に思っている)。
なので、プロビデンスのSharkとZ102を使ってました。
また、いつ買ったか分からない定番中の定番であるCANAREも手元にあったので、これらを比較してみようと思います。
ちなみに、シールドケーブルによって、xx帯域が良く出るというのは、いわゆるブーストとは違いまして、ケーブルは引き算なので、「良く出る=減衰しにくい」ということになります。
逆に言うと、「ハイ寄り=高音が減衰せず、ローが減衰している」と言うことができます。この辺はどのような引き算になっていれば自分の求めるサウンドになるか、ということになりますね。
出場選手紹介
以下5つのケーブルを比較していきます。
①:CANARE
(比較前の勝手なイメージ)
長年愛されている定番製品なので、万人受けするフラットな音色
②:Providence SHARK ※既に廃盤になっています
(比較前の勝手なイメージ)
ハイが抜けてくるサウンド
③:Providence Z102
(比較前の勝手なイメージ)
②と同様にハイが抜けてくるサウンド。
進化しているはずなので、②より更に明瞭で高級感あり?
④:Sommer The Spirit XXL
(比較前の勝手なイメージ)
「スピード感のあるレスポンスの良さ&ワイドレンジなサウンド」とのことなので、パワー感とレンジ感が強くレスポールみたいな感じ?
⑤:Oyaide Ecstacy Cable
(比較前の勝手なイメージ)
「現代の音楽シーンに合わせた高解像度な特性に加え、楽器特有の豊潤な倍音成分を損なわず、演奏時の弾きやすさを助長する“オーガニックなトーン”が得られるようチューニングを施しています。」とあるので、倍音が良く出て、ストラトみたいな感じ?
サウンド比較
では弾き比べてみましょう。
3種類のフレーズ×5ケーブルで弾き比べてみました。
フレーズ1は単純に低音弦の刻みリフ、
フレーズ2はコード的なリフ、
フレーズ3は2~4弦のミュートリフ
です。
実際弾いてみてのインプレッション
みなさんはどう感じましたでしょうか?
私は「比較前の勝手なイメージ」から結構違うものが多かったです。
個人的な感想はこんな感じです。
①:CANARE
(比較前の勝手なイメージ)
長年愛されている定番製品なので、万人受けするフラットな音色
(比較後のイメージ)
比較前のイメージ通りでした。
繊細さは無いですが、ギターの美味しい部分を良く分かっている味付けで、ミドル中心にローもハイもバランス良く鳴りますね。
低価格でこの音質なら文句ないでしょう。
②:Providence SHARK
(比較前の勝手なイメージ)
ハイが抜けてくるサウンド
(比較後のイメージ)
これもイメージ概ね通りですね。
ハイの中の密度感というか情報量みたいのはそこまで無いですが、
バランスが良く、ハイがしっかり抜けてくるので気持ち良いです。
ミッドやローが出過ぎないことでバランス良く聴こえるように思います。
③:Providence Z102
(比較前の勝手なイメージ)
②と同様にハイが抜けてくるサウンド。
進化しているはずなので、②より更に明瞭で高級感あり?
(比較後のイメージ)
これはイメージと結構違いました。
ハイはしっかり出ているのですが、イメージと違ったのはローも結構出ている点。ローが結構出るので、その分ハイが影に隠れる感があり、良くも悪くも、少し重たさのあるサウンドです。
個人的にはローがもっとタイトならハイが際立つのになー、と思ってしまいました。
④:Sommer The Spirit XXL
(比較前の勝手なイメージ)
「スピード感のあるレスポンスの良さ&ワイドレンジなサウンド」とのことなので、パワー感とレンジ感が強くレスポールみたいな感じ?
(比較後のイメージ)
これはイメージと全然違いました。
まず第一印象は「サウンド全体が纏まる」という点です。
なんて言うか、敢えてレンジを広くし過ぎないことで、サウンド全体に纏まり感を出している感じがしました。
でも、レンジが狭いという感じではなく、超低音、超高域を落とすことで、邪魔になる成分がなくなって、音抜けが良くなっている印象です。
そして、高域の倍音成分をめっちゃ繊細に表現しています。
倍音が良く聴こえることで、歪みのノリも良く感じます。
⑤:Oyaide Ecstacy Cable
(比較前の勝手なイメージ)
「現代の音楽シーンに合わせた高解像度な特性に加え、楽器特有の豊潤な倍音成分を損なわず、演奏時の弾きやすさを助長する“オーガニックなトーン”が得られるようチューニングを施しています。」とあるので、倍音が良く出て、ストラトみたいな感じ?
(比較後のイメージ)
これも結構イメージと違いました。
高域に思いっきり振ったサウンドなんだろうと思っていたら、意外にローも出ていて、ワイドレンジです。
高域の抜けは今回の5ケーブルの中で一番出ています。
ただ、他の帯域も結構出るので、全帯域の情報量が多い感じですね。
個人的には、意外にもローがちょっと耳につくかなーという感じがしました。
最後に
私は今回5ケーブルだとSommerが圧倒的に一位でした。
時点がProvidence SHARKかオヤイデか。
Sommerは本当に美味しいところを良く分かっているように感じて、
邪魔になる帯域を除去したうえで、強調すると気持ちの良い、ハイミッドが良く出ます。そして、倍音の密度も高いので、ハイが気持ちよく出て、かつ、リフを弾いたときに重くなり過ぎないけど太さのある帯域(200Hz辺りのミッドロー)のドッシリ感があるので、ズンといったときの箱鳴り感が出るんですよね。
これは上手いなーと思いました。
Oyaide Ecstacy Cableは、ローがもうちょいスッキリしているとワイドレンジでも、タイトでキレの良いサウンドになるのになーと思いました。
タイトモデルみたいの出ないかなー♪
みなさんも色々試してみてくださいね。
ではまた!