サウンドハウス

lenheyvan’s music

ギター、エフェクター製作、オーディオなど、大好きな音楽の話をしていきます。

Marshall Class5 モディファイ ~第一部(作業工程)~

どうも、lenheyvanです。

最近、小型アンプのモディファイを初めまして、作業工程を記事にしようかなと。

今回のモディファイ対象は、、



ジャン!!コレです
↓↓↓


マーシャル好きなら皆知っているであろう、小型アンプの草分け的存在のMarshall Class5です。

5Wと言えども、侮るなかれ。
フルアップしたらとても家で弾ける音量ではないです。

というわけで、以下のモディファイを施したいと思います。
・マスタボリューム増設
・Ice-Crashサウンド

今回の第一部では作業工程を紹介します。
第二部では回路解説、第三部では実際の主なモディファイ内容を紹介します。
※Ice-Crashサウンドの企業秘密部分は割愛させて頂きますが。

1.基板を引っ張り出す

まずはカバーを外すと、こんな感じになっています。

右上に見える2つの真空管がプリ管、右から3つの少し背の高いやつがパワー管ですね。プリ管は1959SLPや1987と同じくECC83、パワー管は小型アンプによく使用されるEL84です。(50W以上になるとMarshall系だとEL34ですね)


裏も見てみましょう。
さすがに小型アンプなので基板はこじんまりとしてますね。


せっかくなので、記念撮影しておきます。


さくっと外そうかなと思ったら、各ノブがシャーシにガッチリはまっているので、指で押してもビクともしません。


こういう時はハンマーの登場です。

アホみたいな力でぶっ叩くとかしなければ、ギターのナット交換の時ほどは神経使わなくても大丈夫です。

かる~く、トントンと叩くと、簡単に外れてくれます。



さて、基板を引っ張りだそうかと思ったら、ピン端子が沢山ついていて、これを全部外さないと出せそうにありません。

仕方ないので、どれがどれだか後で戻せなくならないよう、マスキングテープ巻いて、目印書いてから外していきます。






グルーガンで固定されているところもありますが、丁寧に取っていきます。
と言うか、割とゆるゆるで、グルーガンの意味あるんだろうかというところもありました。経年劣化でしょうかね。




おっしゃー取り出せた。
意外と一苦労でした。。。



表側はこんな感じ。
これで表、裏の両方にアクセスできるようになったので、改造し放題です!

 

マスターボリューム増設

R26の抵抗を外して、ボリュームポッド(1MΩ Aカーブ)に変更して、ここにマスタボリュームを接続します。

プリ段の後に入れているので、マスターボリュームを上げなくてもプリ段の歪みはしっかり効きます。小型アンプなのでマスターボリュームをある程度上げないとパワー感が出てこないですが、小音量でもゲインを最大限引き出しています。


背面のSelect部(アンプ出力⇔Headphones出力)を潰して取り付けしました。

 

抵抗・コンデンサの定数を調整

各回路の定数値を色々変えながら、イメージしたサウンドに近づけていきます。
この作業が一番試行錯誤して時間がかかる作業ですが、楽しい時間でもあります。

カソード部、信号回路のコンデンサ辺りが一番サウンドに影響があります。

 

仕上げ

Headphone端子部は埃が入らないようボルトを取り付けます。

 


元の姿に通り組み上げ直して完成です。

 

最後に

サウンドはこんな感じに仕上がりました。オールドロック好きな方にはモダン過ぎるかも知れませんが、冷たくIcyなIce-Crashサウンドになってます。


www.youtube.com

 

ざっと書くと簡単そうですが、最初だったので定数を試行錯誤したので時間にすると3日間(ちょっとずつやったので期間的には2週間くらい)かかりました。

改造内容は確立できたので、次やるときは5時間くらいあればできそうです。

 


次回は回路の解説をしていきます。

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