サウンドハウス

lenheyvan’s music

ギター、エフェクター製作、オーディオなど、大好きな音楽の話をしていきます。

Ice-Crash Sound(inspired by ブラウンサウンド)

どうも、lenheyvanです。

 

このブログを見ていただいてるみなさんはご存知のとおり、私は大のエディファンであり、ブランドサウンドが大好きです。

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今まで、フランケンギター製作をしたり、ブランドサウンドに近づくためのピックアップの紹介をしたり、エディ的なアンプセッティングの紹介をしてきました。

 

[フランケンギター製作]

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[ブランドサウンドにピッタリなピックアップ紹介]

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[実際にエディと一緒にスタジオでサウンド調整していた人の話]

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VANHALENの1stのギターサウンドはRock史上、最高峰だと思っています。

 

私の頭の中で鳴っている最高のギターサウンドは、ブランドサウンドをベースとしてもう少しだけ味付けの違う方向性なのですが、アンプを改造し続けることで、ようやく辿り着けました。

 

そのため、今では歪みサウンドはアンプだけで作っているので、アンプ直結です。

私はそのサウンド「Ice-Crash Sound」と名付けました。

みなさんの好みに合うか分かりませんが、私の中では最高のサウンドです。
是非、ヘッドホンもしくはイヤホンで聴いてみてください。

High-Gainバージョンは1stのレコーディングを再現して、ギターサウンドは左にパンして、PlateReverbをかけていますので、それも楽しんでいただければ。


[High-Gainバージョン]
VANHALEN 1stのリフを中心に構成しています。

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[MId-Gainバージョン]
Originalのリフ、マイケルシェンカーのDoctorDoctor、Looking for love、Guns 'N RosesのYou Could Be Mine等で構成しています。

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[Low-Gainバージョン]
Originalのリフ、VANHALENのPanama、AC/DCのBack In Black等で構成しています。

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「Ice-Crash Sound」の特徴

 

どんなサウンドにしたかったと言うと、雪国の方でないと分かりにくいかも知れませんが、初冬に凍った水溜りの氷を踏んだ時に、バリバリっと乾いて迫力のあるクランチ―なサウンドです。

Brown-Soundって破裂音が特徴だと思うのですが、WetではなくDryな破裂音が好きで、それが氷が割れるときのサウンドそのものなんですよね。

そのサウンドギターアンプで表現しています。

Brown-Soundと同様に破裂音を特徴としていますが、中音域を少し抑えることで、Dryな味付けにしています。

Hi-midにピークを持ってくることでザクッと気持ち良い歪みにしつつ、金属的な周波数は排除しています。

 

 

 

「Ice-Crash Sound」確立までの経緯

 

「You Really Got Me」のイントロのRiffのぶ厚い壁のような迫力と、めちゃめちゃ歪んでいる(ように聴こえるのに)、コードの分離感がクリアで実はそんなに歪んでないんじゃないかと思えるような、あのサウンド

世界中の人が憧れて、追い求めるわけが良く分かります。

ずっとそのサウンドが頭の中では鳴っていて、そのサウンドを出すべく色々なアンプ、エフェクターを試してきましたが、全然たどり着けませんでした。

 


ブランドサウンド系とか、Plexi系と呼ばれるものはYouTubeですぐにチェックして、良さげなものは中古で手に入れて、やっぱり満足できず売って、を繰り返すこと20年くらいです。

「You Really Got Me」のイントロのRiffを弾いて、「あ~やっぱり違うなー」の繰り返しです。

 

最終的にMarshall + MXR distortion+が一番近かったのですが、やはり求めるサウンドには遠く、市販品ではどうしても痒いところに手が届きません。

 

というわけで、「じゃあ自分で改造して理想のサウンドに近づけよう」がエフェクター改造・自作を始めたキッカケなわけです。

 

見よう見真似でオリジナルエフェクターを作りながら、3,4年経って、オリジナルエフェクター+アンプでようやく自分の中で80点というレベルまでいきました。

 

ただ、同時にそれ以上にはいかないことも分かりました。

 

やはり本物のブラウンサウンドを得るためには最終的にアンプなんですよね。

 

そこで今度は真空管アンプの動作原理を学習しはじめて、アンプ内部の回路もモディファイするようになりました。

 

全然知識無かったので(エフェクター自作していた知識は役立ちましたが)、ネットで情報を集めて、どんな原理でアンプが動作しているのかを把握し、そこからどこを改造したらどんな効果が得られるかを学んでいきました。


書籍では、林正樹さんの以下の本が素人にも分かりやすく、非常に役立ちました。
すごくお勧めです。

林さんのブログで不明点を何度か質問さえていただきましたが、丁寧に回答してくださって、すごく勉強になりました。

 

 

英語できないですが翻訳サイトという文明の力を借りて、海外のMarshallForumにもスレッドを立てて、海外の方達の意見なんかも聞いて、色々試すこと半年、形になったのが「Ice-Crash Sound」です。

海外では、アンプをいじることって割とよくやられていて、YouTube見ても、「さあ、ここの回路をちょっとこんな感じにしてみよう」とか言いながら、Before/Afterのサウンド比較したりする動画がバンバンあがっています。

日本もそんな感じでエフェクターやアンプをD.I.Yしちゃう文化ができると楽しいでしょうね。

 

 

私が学んだ情報(価値)を発信することで、みなさんにももっと楽しいギターライフを送って欲しいと思い、書籍化してますので、良かったら読んでみてください。

kindle unlimitedに入っている方は「読み放題」に入ってますので無料で読めます。

 

真空管ギターアンプの仕組み(前編)
~回路図の解説~


真空管ギターアンプの仕組み(後編)
~モディファイの実践方法~

 

ではまた!


(2024/2/12追記)
ブラウンサウンド研究の成果を活かして、Marshall Class5を改造してみました。

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