lenheyvan’s music

ギター、エフェクター製作、オーディオなど、大好きな音楽の話をしていきます。

【耳で比較してみよう】歪み系エフェクターの昇圧は有りか?無しか?

どうも、lenheyvanです。

 

今回は前々から一度やってみたかったエフェクターへの昇圧回路の組み込みをやってみます。

 

主観だけ書いてもイマイチ説得感が出ないので、音源を用意しました。

みなさんの耳で比較してみてください。

 

でも、ただ組み込むだけだと昇圧による効果がよく分からないので、トグルスイッチで切り替えできるようにしてサウンド比較したいと思います。

 

昇圧回路の作製

昇圧回路自体は割と簡単で、ネットで色々な方の作成例を参考にさせて頂いて、最終的にはCRAFTS MANさんのサイトを参考にこんな感じで作ってみました。

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一番右のダイオードは本当はショットキーバイアダイオードが良いのですが(なので”ショットキー”と手書きしてますが)、手持ちが無かったので1N4001で代用しました。

 

切り替え速度が遅いので、スイッチでパチっと切り替えても昇圧まで若干タイムラグがありますが、今回はお試し実験なので気にしません。

 

あと、IC(チャージポンプ)は型番書き忘れてますが、TC1044SCPAを採用しています。

MAX1044PAだと耐圧が危なかしい(耐圧10.5v)、LT1054CPは高い(耐圧18v)、ということで、割とお手頃価格で購入できて必要十分な耐圧であるTC1044SCPA(耐圧13v)にしました。

 

完成した回路はこんな感じです。

これをトグルスイッチに取り付けました。

 

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今回のテスト機

今回テスト機として使ったのが、以前の記事で紹介したこちらです。

  

lenheyvan.hateblo.jp

 

 

上部のスイッチが、以前はクリッピング有無を切り替えるようになっていたのですが、これを取っ払いクリッピング無し(いわゆるダンブルモード)にして、スイッチ左が9v、右が17vにしました。

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余談ですが、何年か振りに基板を見てみたら、まあ配線が汚いこと。

恥ずかしくて他人に見せられません・・・

まだ自作はじめて数ヶ月の頃だったので、継ぎ接ぎだらけでした。

 

ちょっといじったらすぐに音が出なくなって、直ったと思ったらまたすぐ出なくなって、の繰り返しでイライラしていたのを思い出しました 笑

 

サウンド比較

違いが分かりやすいと思いますので、是非、ヘッドフォン・イヤホンでお聴きください。耳を痛めない程度に、少し大きめの音で聴いていただいたほうが良いと思います。

 

自分の記録も兼ねてハイゲインからローゲインまで6本録ってみました。

 

ではいってみましょう!

 

 

サウンドCLIP① Unchained-Intro

9V

 

  ※再生できない場合はこちらから。

 

17v

 

  ※再生できない場合はこちらから。

 

 

サウンドCLIP② Panama-Intro

9V

  ※再生できない場合はこちらから。

 

17v 

  ※再生できない場合はこちらから。

 

 

サウンドCLIP③ Panama-Bridge

9V

  ※再生できない場合はこちらから。

 

17V

  ※再生できない場合はこちらから。

 

 

サウンドCLIP④ Cause We've Ended As Lovers-Intro

9V

  ※再生できない場合はこちらから。

 

17V

  ※再生できない場合はこちらから。

 

 

サウンドCLIP⑤ Cause We've Ended As Lovers-Bridge

9V

  ※再生できない場合はこちらから。

 

17V

  ※再生できない場合はこちらから。

 

 

 

インプレッション

みなさんはどう感じられましたでしょうか?

 

劇的に変わる、というわけではないので音源なので伝わりづらいかも知れませんが、実際に弾いていると違いは結構感じました。

 

昇圧により変化は私はこう感じました。

  • ダイナミックレンジが広くなった
  • コンプ感が弱くなった
  • 大人しいサウンドになった(派手さが弱まった)
  • ハリ・艶感の変化は若干増した(予想した程ではなかった)

 

嬉しい変化ポイント

まず一番変わったなと思ったのはダイナミックレンジですね。

ハイゲインで弾いていると分かりづらいのですが、ローゲインだと如実に変わります。

 

③の音源のようにボリューム絞って弾くと、9vだとピッキングへの追従が悪く平坦でショボい感じになりがちなのですが、17vだとそこが改善されて立体的な音像に変わります。

 

ローゲインで繊細なプレイをする場合には、かなり良い効果を発揮します。

 

悩ましい変化ポイント

一方、ROCK色が少し落ちる点が歪みエフェクターとしては悩ましいところです。

歪みの派手さが無くなって落ち着いたサウンドになるのとコンプ感が弱くなります。

 

コンプ感がなくなるので、音の前に張り出す感・迫力が少し弱まります。

 

ダイナミックレンジとコンプ感はトレードオフですので、プレイスタイルに合わせて、どっちを取るかになるかと思います。

 

歪みの派手さと言っているのは、ミドル~ハイミッドの盛り上がり部分が少し奥にいく感じなんですよね。それによって、スイッチを変えた瞬間に、派手→大人しいに変わるように感じました。

 

ゲインが落ちているのかなと思いましたが、スイッチを切り替えてもゲイン自体は変わりありませんでした。

 

ダイナミックレンジが広がることで低域と超高域が増えているので、歪みは減っているけど出力されているパワー感は同程度、という感じです。

 

最後に

いかがでしたでしょうか。

 

歪みエフェクター特有のコンプ感+強い歪みでガンガンいきたい方は9vが好みかも知れませんし、繊細なプレイをしたい方には17vが良い選択肢になるかも知れません。

 

もっと昇圧してやると違いがより明確になるかも知れませんね。

 

私の愛器はオリジナルで作製した2段歪み回路のディストーションなのですが、これは、前段が歪みを作る部分(プリ部)、後段が増幅部(パワー部)となっています。

 

ビールが好きなもので、サウンドイメージに合うビールの種類をそのまま命名しました。

  • 炭酸とホップの苦みがガツンと効いているGolden PILSNER
    ※マーシャル系サウンドなので、1959のようなプレキシ系を模したデザインにしています。
  • 炭酸弱めで柔らかく芳醇なBrown ALE
    ※Golden PILSNERより少しFender寄りの味付けにしています。

 

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今回の実験結果から、これのパワー部のみ昇圧しようかと考えています。

 

ガッツリ歪ませたい場合はプリ部を強めにして、繊細なプレイをしたい場合はパワー部を強めにすれば、ジェフベックからホワイトスネイクまでできるのではないかと考えています。(その腕があるかどうかはさておき・・・)

 

ではまた!

 

エフェクターのクリッピングダイオードのレビュー

どうも、lenheyvanです。

 

今回はみんな大好きなクリッピングダイオードです。

 

エフェクター自作しているとクリッピングダイオードを色々試したくなりますよね。

私が今まで試したみたダイオードの感想を書いてみようと思います。

 

そもそもクリッピングダイオードって何?という方はこちらをどうぞ。

↓↓↓

 

lenheyvan.hateblo.jp

 

今まで試したクリッピングダイオードの所感

ゲルマニウムダイオード

順方向電圧が0.2-0.4vくらいと低いので歪みやすいです。

その分、アウトプットボリュームは小さくなります。

歪みの質としては柔らかい歪み方ですね。古き良き時代の歪み方というか、トゲが無くミドルを気持ちよく歪ませてくれる気がします。

ダイオードは一定電圧(順方向電圧)以上になると電流が流れますが、ゲルマニウムダイオードはその電圧より低くても微量に流れることで、ハードクリッピングではなくソフトクリッピングになると言われています。

 

1N34a
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ケンタウロス で採用されているので有名ですね。

初期MXR Distortion+もこれだったと思います。

 

1N系の中では一番ハイが出るダイオードだと思います。

ピッキングアタック時にキュッという倍音がよく出ます。

粘りよりキレを重視したい方には良い選択肢だと思います。

 

1N60
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ミドル寄りの歪みで、歪の質は粗めです。

 

暖かい感じの柔らかさがあるけど、歪みの粒が粗めなので暴れる特徴ももっており、ブリッジミュートすると気持ちいいです。

 

1N34aほどのキレは無いですが、粘りと太さはこっちのほうがありますね。

個人的にはブラウンサウンド感を感じられ、一番好きなダイオードです。

 

1N270
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こちらもミドル寄りですが、1N60と違うのは歪みの粒です。

こちらは細かめで、上品な歪み方をします。

私の感覚ではSlashの歪みに近い気がします。

 

1N60がワイルドだとすると、こっちはジェントルな感じがします。

コード感もキレイに出るので使いやすいと思います。

粘りは1N34aと1N60の中間くらいでしょうか。

 

シリコンダイオード

順方向電圧は0.4-0.6vでゲルマニウムダイオードの2倍くらいです。

ゲルマニウムダイオードが木材だとすると、こっちは石材ですね。

暖かみは少なく、クールな歪み方をします。

 

1N4001
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まず特筆すべきはミッドローです。

太く重めのサウンドが持ち味のダイオードです。

ロー寄りの歪みが好きな方にはピッタリ、ハイ寄りの歪みが好きな方にはキレが無いと感じると思います。

ギターで言うとレスポールという感じです。

ストラトに合いそう気がします。

 

1N400x系は下1ケタが大きくなるに従ってミッドローが強くなります。

ギターやピックアップがかなりハイ寄りなのであれば、1N4007なんかもアリかも知れません。

 

1N4148
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シリコンダイオードの中ではミドル寄りで暖かみがあります。

(あくまでもシリコンの中ではという意味です)

 

ただ、ゲルマニウムダイオードのように密度の濃いミドルではなく、割と歪みの粒と粒の間にスペースのある歪みなので、クールな感じがします。

 

歪みの粒は粗めなのでワイルド系なのですが、「1N60だとちょっと濃いな~、もうちょっとスッキリ系にしたいんだよなー」という方にはピッタリかと思います。

 

LED

マーシャルのガバナーで有名なLEDです。

クリッピングした時にピカッと光るのが楽しいです。

通常はケースに入れてしまうので見えませんが、穴をあけてこれを見せるようなディストーションを作っている方はたまに見かけます。カッコイイですよね。

 

サウンドについては、シリコンが石材だとすると、こちらは分厚い氷ですね。

ローとハイが良く出るので、ダイオード界のマーシャルです。

ローが出ているので分厚さを感じる一方で、ハイはトゲのある歪み方をするので、ブリッジミュートすると、ザクザクします。倍音も豊富です。

 

LED赤
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赤色が一番順方向電圧が低いと言われています。

とは言っても、1.0vは超えているはずです。

赤で低めのもので1.2-1.5v程度ではないかなと思います。

 

これくらいの順方向電圧だと、ピッキング時に結構明るくピカッと光ります。

これだけ順方向電圧が大きいと、アウトプットボリュームも大きくなりますので、アンプを強くプッシュしたい方には良い選択肢になると思います。

 

クリッピング用は赤の3mm(小さいやつ)を選ぶと良いと思います。

 

LED青など
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青や紫のような寒色系は順方向電圧がかなり高めです。

そのため歪みにくい、良く言えばヘッドルームが大きいのでダイナミクスが出やすいです。

あまり歪ませたくないけど、ノンクリッピング(俗に言うダンブルモード)だと物足りないので、少し味付けしたいという方には良いかも知れません。

 

MOSFET

ちょっと変わり種のMOSFETです。

トランジスタの一種なのでダイオードではないのですが、クリッピングに使える素材なので取り上げてみました。

 

Zendriveで有名ですね。

音色としては一言でいうと、分厚くサウンドです。

人に寄っては暑苦しいと感じる方もいるかも知れません。

コンプ感も強めなので、独特の感触があります。

 

2N7000
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私的にはB'z松本サウンドに感じました。

太くコンプ感が強いサウンドで、音の芯がしっかりしている感じです。

それでいて、ピッキングしたときのニュアンスはちゃんと出ます。

ただ、音の芯がしっかりしているので歪みを上げていっても潰れることはありません。

理性を保ったままHOTになる感じですね。

 

 最後に

歪みエフェクターに一番影響するのはオペアンプクリッピングダイオードだと思ってますが、各製品、色が全然違っていて、すごく面白いです。

ソケット化してしまえばお手軽に試すことができるので、自分の歪みを追及したい方にはすごく楽しい作業かと思います。

 

オペアンプ沼、クリッピング沼にみなさんハマってみなされ!

 

オペアンプの記事はこちらです。

↓↓↓

 

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超初心者向け徹底解説 〜【配線編】トゥルーバイパス仕様のMXR Distortion+

どうも、lenheyvanです。

 

電子回路編に引き続き、配線編になります。

 

私はエフェクターを作るときに、回路設計したら、全体の配線図を書いてます。

エフェクターケース裏側方向から見た絵になります。

 

例えば、トゥルーバイパス仕様のMXR Distortion+だと次のような感じになります。

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作るときに間違えると基板が汚くなってしまいますし(何より心が折れます)、基板の部品数が多い場合などは効率良くスペースを活用しないといざ組み込むときに入らなかったりしますし、急がば回れではないですが、事前に配線図を書いてから作業に取り掛かったほうが良いと思います。

 

基板部は電子回路編で解説していた回路図と同じですので、こちらも合わせてみて頂けると分かりやすいと思います。

 

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全体概要の解説

おおまかな全体の流れは次のとおりとなります。

・3PDTスイッチがOFFの場合、バイパスされます。

 信号は、入力ジャック→3PDTスイッチ→出力ジャックと流れます。

・3PDTスイッチがONの場合、基板を通った信号が出力が出力されます。

 信号は、入力ジャック→3PDTスイッチ→基板→出力ジャックと流れます。

 

では次はトゥルーバイパス配線の仕組みについて説明します。

 

トゥルーバイパス配線

配線の仕方は今回説明する配線とは違うやり方もありますので、一例と捉えてもらえればと思います。

 

3PDTスイッチの仕組みから説明しますが、全部で9ピンあります。

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出展:Garrettaudio

 

次の絵のようにスイッチを踏むたびに接続が変わり、上半分が縦に導通⇔下半分が縦に導通が切り替わります。

 

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これを踏まえて、 私は次のように配線しています。

赤字が信号の流れです。

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左:エフェクトOFF(バイパス)

INから入ってきた信号は、下段の左→右ピンの結線を通ってOUTへ抜けていきます。

 

このとき、基板IN・OUTは通っていませんのでエフェクトはかかりません。

また、上段中央ピンのLEDマイナスはGNDへ落ちていませんので、LEDに電圧はかかりません。そのためLEDはOFFになります。(LEDプラス側は常に9V電源に接続されています。マイナス側をGNDへ落とす/落とさないでON/OFFを切り替える仕組みです)

 

上段左ピンから下段中央ピンへ結線されていますが、これはポップノイズを防ぐためのものです。これが無いと、3PDTスイッチ切り替え時にボッというノイズが出る場合があります。バイパス時に基板INはGNDへ落としておくことでこれを防いでいます。

 

右:エフェクトON(基板を通す)

INから入ってきた信号は、上段左ピンから基板へ流れます。

基板と通ってエフェクトされた信号が上段右ピンから戻ってきますので、これが中段右ピンへ流れて、OUTへ抜けていきます。

 

LEDマイナスは上段中央ピンから中段中央ピンに接続されますのでGNDへ落ちます。

そのため電圧がかかりLEDはONになります。

 

配線の仕方は今回説明した配線方法ではないのですが、私は、この配線方法が分かりやすくて好きです。(左半分がIN、中央がGND、右半分がOUT)

 

以前、基板INと基板OUTの線の距離が近い配線で作ったときに、クロストーク(近接しているケーブルを流れている信号が干渉してしまう現象)が発生してしまいノイズが酷いことになったことがあります。そのときに、配線を見直しして、隣り合わせにならないようにこの配線方法を採用することにしました。

 

入力ジャック・出力ジャックの配線

エフェクターで使われるのは1/4フォンコネクタというものです。

SwitchCraft製のものが品質的には評価されています。が、少し高いです。

 

ギターでも例えばレスポールタイプのトグルスイッチ(ピックアップセレクタースイッチ)なんかはSwitchCraft製が人気ありますね。

ちょっと高いですが、私もレスポールやWashburnN2・N4のスイッチは、SwitchCraft製にしています。ノブをクローズにすると渋くてカッコイイです。

(注)インチサイズとミリサイズの2種類あるので要注意です。国産のトグルスイッチはミリサイズですが、SwitchCraftはインチサイズだったはずです。ノブがミリサイズだと合わないです。(一回やりました・・・)

 

 

 

話は戻りますが、1/4フォンコネクタには種類があって、オープンタイプ/ボックスタイプ、モノラルタイプ/ステレオタイプがあります。

 

まず、オープンタイプですが、こんな形をしています。

 

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出展:Garrettaudio

 

一方、ボックスタイプはこんな形をしています。

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出展:Garrettaudio

 

どちらもお目にかかったことはある方は多いのではないでしょうか。

どちらにするかは好みで決めれば良いと思います。

 

私は意図しない導通が起きてしまうことに気を遣うのがイヤなのでボックス型をいつも使ってます。(配線の仕方が上手だったらそもそもそんなリスクは無いんでしょうけど・・・)

 

 

 

次にモノラル/ステレオですが、よく見てください。

ピンの数が違います。1本多いですよね。

 

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出展:Garrettaudio

 

 

何が1本多いかと言うと、シールドケーブルが挿入されたときだけGNDが有効になる端子です。

 

モノラルジャックはプラス端子とマイナス端子(GND)があります。

ステレオジャックはこれに「シールドケーブルが挿入されたときだけGND」端子を追加したものです。

 

入力側はステレオを使うことで、ジャック挿入したときにだけ電源がONになる仕組みを実現しています。

 

これがモノラルだと、ずっと電源ジャックが接続された状態になるので、エフェクターをOFFにしている間もずっと通電状態になってしまいます。

DCジャックならまだいいですが、電池だと困りますよね。

 

対して、出力側はこういう制御が不要なのでモノラルジャックで良いです。

ステレオジャックでも良いのですが、使わない端子があっても邪魔なだけなのと、ステレオのほうが若干価格が高いので、メリットはありません。

 

それがこの部分です。

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INのGNDと書いている端子が「シールドケーブルが挿入されたときだけGND」端子です。これを電源ジャックのマイナス端子と接続しています。

 

INのマイナス端子ではなく「シールドケーブルが挿入されたときだけGND」端子と接続しているのがミソで、こうすることでシールドケーブルを挿入しているときだけ電源ジャックのマイナス端子がGNDへ落ちて、電圧がかかります。

 

LEDのON/OFFの仕掛けと同じですね。

 

INのマイナス端子へ接続しても問題はないですが、エフェクトOFF時も常に電力を消費することになります。

 

 

 

ポット(可変抵抗)の配線

可変抵抗ですが、今回は2つとも、左に回し切ると抵抗がMAXにかかる状態、右に回し切るとGNDに落ちるようにしたいので、端子aに結線します。

残り2つの端子はポットの背中にハンダつけしますが、ポット自体がケースと導通しているのでGNDに落としていることになります。

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 可変抵抗はどこに何を結線そればいいんだっけ?となってしまいがちですが、左に回していくと中央の端子が右の端子とショート(抵抗値MAX)、右に回していくと左の端子へショート(抵抗値ゼロ)という感じで覚えておくと良いと思います。

(裏から見ているのでノブを回す方向と、ショートする端子が逆方向になります)

 

ギターの配線だと、右の端子がGND(ピックアップのコールド)、中央の端子がアウトプット、左の端子がインプット(ピックアップのホット)になりますよね。

 

左へ回していくと右の端子に近づいていくので、抵抗が減少していき信号がどんどんGNDへ落ちていきます。(ボリュームが小さくなっていく)

 

反対に、右へ回していくと左の端子に近づいていくので、抵抗が増大していきGNDへ落ちる信号が少なくなっていきます(ボリュームが大きくなっていく)

 

ただ、右へ回し切っても、ピックアップ(HOT)は可変抵抗と通じてGNDへ繋がっているため、微量ながらGNDへ信号が落ちています。

可変抵抗は抵抗を大きくすればするほど高域寄りになっていくことはよく知られていますが(通常ハムバッカーだと500Kですがテレキャスだと1Mがつけられたりしますよね)、1Mでも微妙はGNDへ落ちていることで、若干ハイ落ちしています。

 

これをポジティブに太さと捉えるのか、ネガティブにハイ落ちと捉えるのかは人に寄って違うと思います。

 

これをハイ落ちと捉える人向けにSONICというメーカーからフルアップボリュームなるものが出ています。

 

この製品は、2連可変抵抗を使って、ボリュームMAXの場合に抵抗と接続しないようにすることで、ピックアップが出力している高域を全てアウトプットできるようになっています。

 

これについてはこちらの記事で紹介していますので気になる方はご参照ください。

 

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ではまた!

 

 

 

【第二弾】塗装剥がし&オイルフィニッシュのやり方(後編)

どうも、lenheyvanです。

 

オイルフィニッシュの続きです。

前回記事はこちらです。

↓↓↓

 

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オイルフィニッシュ2回目が失敗しましたが、めげずに三度目の正直を祈ってもう1回やります。

 

ここまでの反省点

1回目やったときの反省点はサンディングの甘さでした。

そのため、ヤスリをよく粗いもので深くまでサンディングしました。

 

ただ、それでも一部がオイル浸透しなかったのと、色合いがどうも赤味がかっていて、イメージしている廃材っぽい感じが出ませんでした。

 

よく考えると、2回目にサンディングしたときは手で気になる部分だけゴシゴシやすりがけしたのですが、ちょっと中途半端だった気がします。ちゃんとオービルサンダーで全体的に真っ白になるまで元に戻してからやるべきだったのでは、というのが反省点の1つです。

 

そしてもう1つ。色合いですが、やっぱりミディアムウォールナットでは薄いし、エボニーを混ぜて濃い色合いにしても、やっぱりウォールナットの赤味は残るんですよね。

 

一方私が求めているのは廃材っぽい感じなので、赤味が無く、くすんだような灰色がかった黒です。

 

やっぱり色のチョイスが良くなかった気がします。

ファーストインプレッションに従って、ドリフトウッドでやり直ししてみようと思います。

レコーディングでもそうなんですけど、ソロ部分は何度パターンか録りますが、大抵1回目のソロが一番いいんですよね。そんなもんかも知れません。

 

というわけで、ドリフトウッドを近くにホームセンターに問い合わせたら在庫があるということなので、早速取り置きしてもらって、買ってきました。

 

 サンディング3回目

80番の紙ヤスリで全部キレイに剥がします。

今度こそは!なのでかなり念入りにやりました。

 

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ここまでやれば文句なしでしょう。

 

横に何かありますね。

はい、そうです。バーナーです。

 

木目をキレイに出したいので、バーナーフィニッシュなるものをやってみようと思いまして、用意してみました。

 

以前、フランケンギター作ったときに、ヘッドのたばこの焦げ跡を再現するために入手してあったので、試してみようかなと。

 

フランケンギターで使ったときの記事はこちらです。

↓↓↓

 

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バーナーフィニッシュ

ESPのギターでは結構バーナーフィニッシュしているものがあるようですね。

今回初めての挑戦なので、ちょっとビビってます。

 

一気に焼きあげると補正が難しそうなので、軽く炙りながら、色合いを見て慎重に進めていきました。

 

近づけすぎると、全体的に焦げになってしまうので、ある程度の距離(10cmくらい)を保ちつつ、一か所に長時間当たらないように並行にバーナーを移動させながらやっていきました。

 

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我ながら、中々うまくできました。

いい感じの風合いが出せたと思います。

 

木目がよく出ているギターをオイルフィニッシュされる方にはお勧めしたい加工です。

加工と言ってもバーナーで炙るだけなので、割と簡単です。

 

炙り過ぎには要注意です。少しずつ加減を見ながらやると良い感じです。

 

オイル塗布3回目

ここまで来たら失敗はできません。三度目の正直でオイル塗布していきます。

 

写真撮れませんが、ミディアムウォールナットやエボニーのオイルは黒っぽい色をしているのに対して、ドリフトウッドは泥水のような少し灰色がかった色をしています。

 

この時点で何かうまくいきそうな予感がしてました。

 

で、塗った結果がこちらです。

 

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まさにイメージ通りです。

ムラもなく渋い感じになり、いかにも廃材という感じに仕上がりました。

 

いや~、ホっとしました。

諦めなくて良かったです。

 

数日放置してオイルを乾かします。

 

ワックス塗布

最後にワトコワックスで仕上げていきます。

 

玄関でやっているので、照明の加減で今までの写真より黄色味がかって見えますが、先程の木が濡れたような感じになります。

 

全体に程よく塗って15分待って、もう一回薄めに塗って、浸透するようにウエスで塗りこんでいきます。

 

Before

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作業開始

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After

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このまま12時間放置して乾かします。

 

ついでに、以前オイルフィニッシュしたN2もメンテナンスとして塗っておきました。

N2の作業工程の記事はこちらです。

↓↓↓

 lenheyvan.hateblo.jp

 

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パーツ組み上げ

パーツは用意済だったのでこれで組み上げていきます。

元々のブリッジはテレキャス昔ながらのもので、オクターブチューニングをあまり詰められないので、左右で長短が少しついているものを購入してありました。

 

また、ボリュームはVolumeをMAXにしたときにOUTPUTと直結になる特殊なものを使います。SONICのフルアップボリュームというものです。

 

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通常のボリュームポットだとMAXにしても、ボリュームポットのGNDへ繋がっているルートからハイがGNDへ若干逃げてしまいます。ボリュームポットの抵抗値を高くすればするほど逃げにくくなりますが、ゼロにはなりません。

 

250KΩのポットはMAXでも結構ハイが落ちます。シングルコイルはハイが強いのでこれでバランスを取っていますね。

テレキャスはチャキチャキした音を狙って、1MΩを採用されることが多いですが、これでも若干ハイ落ちします。

 

そのサウンドを良しとするかどうかはプレイヤーの求めるサウンド次第です。

敢えてハイ落ちさせて太いトーンを求める方もいると思います。

 

私は高域がしっかり出て、ハーモニクスが出やすく歪みも乗りやすいサウンドが好きなので、持っているギターは全部これを採用しています。

有るものを抑えることはできるけれども、無いものを出すことはできない、が私の持論です。 耳に痛ければボリューム、エフェクター、アンプで調整します。

 

また、ピックアップカバーは、以前、N2に合わせようと、ブラックをブラウンにスプレーしたものを作っていたのですが、N2には合わなかったので引き出しで眠っていたのですが、Telegibに合わせてみるといい感じだったので、採用しました。

日の目を見れて良かった。

 

 

そして組み上げたのがこちらです。

 

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ピックアップは、フロントはProtoType JB、リアは35th Anniversary JBにしました。これで気分はジェフベックです。
ProtoType JBはフロントでどうなるかちょっと心配だったのですが、クリームかつJBらしくハーモニクスがキュッと出て、いい感じです。フロント全然いけますね。
 
リアのAnniversary JBはProtoType JBよりもワイルドなJBって感じです。
少し派手めの味付けになっていて、荒めの歪みに、アタック時に鋭いハーモニクスが出ます。ただ、鋭いと言ってもJBはピークの周波数が低め(高めのハイミッドではなく低めのハイミッド)なので、耳に痛い感じではないです。
 
どちらもアルニコ2なので、ゴンゴンギャリギャリという感じではなく、クリスピーでやさしく、でも、高出力でHOTな歪みです。
 
 
 

 

ようやくこれでTelegibリフィニッシュプロジェクトは終了です。

満足いく形に仕上がって良かったです。

 

最後に

オイルフィニッシュ2回目でしたが色々勉強になりました。

 

学んだノウハウを整理します。

 

・オイル塗布の前にはしっかりサンディングして、オイルが浸透する状態にすること。

やり過ぎは要注意だが紙やすりは80番くらいがお勧め。

色が違う部分があったら、まだ前の塗装が残っている可能性大。全部同じ色になるまでサンディングする。

 

・ワトコオイルはエボニーは黒系ウォールナットナチュラルな木色より少し赤味がかった色ドリフトウッドは灰色がかった黒で廃材ぽい色。

 

・オイルは最初一気に染み込むので、べちゃべちゃにはしないこと。刷毛にはオイルをつけ過ぎず、ボディの表面が湿る程度の薄さで塗っていく。(結局200ml缶の1割使ったかどうかくらいだと思う)

 

木目をしっかり出した渋い感じを狙うなら、サンディング後のバーナーフィニッシュはお勧め。ただ、一箇所に長く当てると焦げが出てくるので、10cmくらいの距離から並行に動かしながら浅く火を入れていく。弱いようなら距離を近づけるかバーナーを強くして少しずつ濃くしていく。くれぐれも一気に仕上げようとしないこと。

 

・失敗してもサンディングし直せば何度でもやり直せるので、満足しくまで諦めないこと。ただし、オービルサンダーが無いと心が折れるので入手しておくこと。

 

 

 

こんなところでしょうか。

 

最後の諦めないが一番大事です。

 

みなさんのご参考になると幸いです。

 

 

 

【第二弾】塗装剥がし&オイルフィニッシュのやり方(前編)

どうも、lenheyvanです。

 

以前、Washburn N2でやったのですが、今回はBacchusのTeleGibです。

 

前回の記事はこちら

↓↓↓

 

lenheyvan.hateblo.jp

 

はじめに

 

ジェフベックは昔から好きで、特に Cause weʼve ended as lovers の表現力なんかは最高です。

学生のときにはじめて聞いたときは、つまらなく感じてそれからそのCDは10年くらい眠っていたのですが、その後久々聞いたときに、ジェフベックの凄さがようやく分かりました。ギターが唄っているとはまさにこういうことですね。

 

 

 

日本のギタリストだとB'zの松本さんの表現力もすごいですね。

96年に洋楽のカバーアルバムとして出した「ROCK'N ROLL STANDARD CLUB BAND」は凄かったです。

 本当に松本さんは泣きのギターがうまいです。後ノリ気味で敢えてタイミングを若干ズラしたり(ブラインメイもすごく上手ですよね)、同じメロディでもスライド、ベンド、スタッカート、フレージングを微妙に変えて感情を表現していくという、速弾きよりもよっぽど難しい技術だと思います。

 

B'zだと7th BluesのLove is deadという曲のギターソロが一番好きですね。ジャジーな感じでオシャレに入って、途中からロックな感じで盛り上げるという構成の作り方のセンスも素晴らしいです。Strings of my soulもゲイリームーアに通じるような素晴らしい名曲だと思います。

 

聞いたこと無い方は是非一度聞いてみることをお勧めします。

 

話は逸れましたが、そんなこんなで、センシティブなジャンル用にTeleGibは一本欲しかったので作ろうか、既製品買おうか迷ったのですが、ザグリ加工など機材をこれだけのために揃えるのはコスパが悪いので既製品にすることにしました。

 

調べたところ、BacchusとEdwardsで出していることが分かりました。

Edwardsのほうは12万円くらいでコピー度はかなり高そう。

Bacchusのほうは8万円くらいで、若干甘い部分はあるもののこれも良さそう。

 

ということで、この2本でヤフオク、メルカリをチェックしていたのですが、Bacchusが3.5万円くらいで出ているのを見つけて、それにしました。

 

ただ、クリーム色があまり好みではなかったので、リフィニッシュをする前提での購入です。オイルフィニッシュによって、廃材で作ったような風合いを出す構想です。

 

リアPUは1年くらい探してようやく見つかった、Seymore Duncanの35th Anniversary JBです。フロントは何にしようかちょっと迷ってます。

 

 

では、作業工程のほう行きます。

 

塗装はがし

 

アイロンでギター表面の塗装を温めて、テロンテロンになったところをスクレーパーで剥がしていきます。これは前回のN2でやったので手慣れたものです。

 

元の状態

 

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パーツを全部外します。

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では、アイロンを用意して、

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アイロンで温めてはそこを剥がし、を繰り返していきます。

 

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アイロンの形状上、ボディ側面は難しいですので、できるとこまでやって、取り切れなかったところは、ヤスリのサンディングで頑張るしかないです。

 

 まあ、これくらいまでいけば良いでしょう。

 

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オイルフィニッシュ

色選び

前回も使ったワトコオイルでいきますが、色はかなり迷いました。

ファーストインプレッションはドリフトウッドなのですが、最終的にはミディアムウォールナットにしました。

 

何故かと言うと、家にあるウォールナットのダイニングテーブルを見ながら、こんな風合いも良いなぁと思い、もし薄いなと思ったら、エボニーが手元にあるので、これとブレンドすることで濃い色合いを出せば良いと思ったからです。

 

エボニーは前回のN2で真っ黒になってしまい、かなり強い色であることは知っていたので、調整可能という判断です。(これが後になって後悔することになります)

 

 

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写真撮り忘れましたが、ここでオービルサンダーの登場です。

手作業でサンディングなんかしていると日が暮れるのと心が折れるので、ここは文明の力を借りましょう。

ちなみにこれ、専用の紙やすり専用ではなく、百均とかの汎用的な紙やすりも使えるやつにしたほうが良いです。コスパがかなり変わります。

あと、吸塵式のほうが健康面、お掃除面ともに良いと思います。数千円かける意味はあると思います。

 

 

スクレイパーでガタガタにしか塗装が取れてなかったところをキレイに平らにしました。

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そして、 いよいよオイルを塗っていきます。

 

オイル塗布

まずはそのままミディアムウォールナットを刷毛で塗っていきます。

ワクワクする作業ですね。

 

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何故か、オイルが染み込んでいない部分ができています。

色が薄かったんですかね?

 

薄い部分には、百均で買った靴墨で少し汚れをつけて、アクセントにしてみます。

そのうえで、二度塗り時にエボニーを少し足して塗ってみました。

 

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ちょっとかなり思い描いていたイメージとは違いました。

まだら過ぎて、いかにも失敗しましたーって感じです。

 

ドラクエ風にいくと、選択肢はこんな感じです。

 

*逃げる

 ⇒オリジナリティのあるデザインだと自分に言い聞かせて終わりにする。

*もう一度戦う

 ⇒サンディングでオイルを全部剥がしてやり直し。

 

悪魔が選択肢①でいいじゃないかと囁きますが、最終的に、天使がお勧めする選択肢②の茨の道を選びました。

 

というわけでサンディング2回目です。

 

サンディング2回目

ところで、何が悪かったのでしょう?

 

塗り足りなかったのでは?

 ⇒いえ。薄いところはかなり厚めに塗ったのでそんなことありません。

日の当たり具合でムラができたのでは?

 ⇒いえ。全体に日の光が当たるところでやっていました。

日頃の行いが悪いのでは?

 ⇒ええ。そうかも知れません。

 

 

答えはオイル塗布前の写真を見直したときに分かりました。

以下の赤丸のところを見てください。

 

少し色が黄色味がかっていると思いますが、ここが元の塗装が取り切れていないところです。最初に240番でサンディングしましたが、それでは足りていなくて、オイルが浸透せず、まだらになったようです。

240番では浅すぎてダメということですね。

 

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ちょっと気が重いですが、一度オイルを剥がします。

このとき、紙やすりは80番まで落とすことで深くサンディングすることにしました。

赤丸のところが浸透しなかったところなのでここを重点的にやります。

 

全体をオービルサンダーで落とした後、最後は手で赤丸部分を丁寧に削りました。

気力を失いかけていたので、ゴミを残したままです・・・

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オイル塗布2回目

改めてオイル塗布していきます。

前回は厚塗り過ぎた気もしたので、今度は薄く塗っていきます。

 

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あれー?

結構削ったはずなので左下と右下が浸透してません。

どうもまだ足りなかったようです。かなりショックです。

 

なら、全体的に少しサンディングして薄めの色で仕上げる、かつ、縦線を入れたり少し装飾すれば、まだらも目立たない、かつ、オシャレな感じになるのでは。

 

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はい、ダメですね。

 

これはこれでアリかも知れないですが、当初イメージしていたものとは大きくかけ離れてます。

 

さっきのは完全に失敗しましたーって感じでしたが、

今度のは、本人はオシャレだと思ってるみたいだけどかなりダサイよね、って言われそうな感じです。

 

ここでまたドラクエのコマンド選択です。

 

*逃げる

 ⇒オリジナリティのあるデザインだと自分に言い聞かせて終わりにする。

*もう一度戦う

 ⇒サンディングでオイルを全部剥がしてやり直し。

 

 

もうここまで来たら、戦うしかないでしょう。

 

というわけで次回は3度目の正直になるか、2度あることは3度あるになるか、です。

 

続きはこちらです。

↓↓↓

 

 

lenheyvan.hateblo.jp

 

 

【裏技】ギターのナット底上げ調整

どうもlenheyvanです。

 

最近、ナットのすり減りが気になる年頃になってきました。

低すぎるのがイヤなんですよね。

 

というわけで、お手軽かつ材料費はほぼかからずに対処してみたので、どなたかのご参考になれば。

 

気になって仕方ない

最近気になっていたことがあって、このオービルのレスポール君ですが、ナット付近は弦高がかなり低いんですが、ブリッジにいくに従って、高くなっていって、どうも弾きにくいんですよね。

 

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かと言って、弦高下げると低くなりすぎて、詰まりが出るところが出てきますし、何より弦高がガッツリ下げられているのは好みではないんです。

ある程度の高さがあって、弦がちゃんと響くようにしておくのが好きなんです。

 

ランディのDeeのような指弾きしても、コードをストロークしてもキレイに鳴るような感じです。

強めにピッキングしてもフレットとぶつかり過ぎず、ボディがしっかり鳴ると言うか。分かりますかね、この感じ。

 

 

で、最初はネックのトラスロッドを回して、ほんの僅か順ソリを、もうちょっとソラしみようかなと思ったのですが、昔クルクル回し過ぎたのか、トラスロッドがもう余裕なしです。

 

そしてナットを見てみると、結構弦が食い込んでます。

 

97年購入の24年前のモノですから、まあそうなって当然ですよね。

バイトしてお金貯めて買ったのが懐かしいです。当時8万5千円で購入しました。

こいつ4kg近くありかなり重いのですが、その分、想いも人一倍です。 

 

ランディローズが大好きで、でもGibsonシグネチャーモデルは買う金ないしで、オービルのカスタム仕様のを購入しました。

 

5,6年前にパーツを全入れ替えして、ゴールドからGotohのクロームに替えて、大人なカスタム仕様にしてみました。

 

私のはオービルですが、特にオービルbyギブソンなんかはかなり高額で中古市場では取引されてますよね。国産Gibson直系の最高峰という感じなのでしょうか。

 

ピックアップはリアにWofetoneのTimbre、フロントにGibson 500Tというメタル専用機にしています。

 

ナットが低すぎなのが問題ではないんだろうか?

私は考えました。

 

ナットが低いからブリッジ側の弦が上がってきちゃうのであって、ナット側にもう少しだけ高さがあれば、ネックと並行に弦を張ることができるのではないだろうか?

 

モノは試しです。やってみよう!

 

いくつか案を考えました。

 

①リペアショップに持ち込んで、ナット交換する

②自前でナット交換&溝切りする

③もっと楽な方法を探してみる

 

案① リペアショップ

まず①ですが、大体ナット込みで1.5万円~になりますが、そんな金無いです。

即刻却下です。

 

案② 自前でナット交換

次に②。どうやら、ナット溝切り用のヤスリが必要なようです。

 

有名なのはHOSCOのこちら。

最安でも7,500円くらいはします。

 

 

買いたい衝動がありましたが、これを買って、利用するのは何回だろうと自問自答。
せいぜい2回くらいでしょうね。


これ買って失敗するくらいならリペアに出したほうがいいんじゃないかと思い、これも却下。
 
色々調べると、ナットの溝切りはかなり難易度が高く作業精度でかなり変わるようです。高いお金出して失敗したら、(と言うかその確率のほうが高い)ショックが大きそうなので断念です。


案③ 自前でナット交換

最後に③。色々ネットで調べてみると、ナットの底面にシムをかます(モノを挟んで底上げする)という技もあるようです。

確かにこれならナット自体は手を入れないので、安全そうです。

 

何をかまそうかと考え、思いついたのが木と金属です。

 

木は加工しやすいし弦の振動も殺さずに済みそうです。

でも、底上げと言ってもコンマ何mmとかそういう世界なので、薄いのを買ってきてもヤスリで削って薄くする必要がありますが、そこそこの強度があって、削りやすいって何だろう、っていうか圧力で潰れて調整狂うかな、とか考えていくうちに面倒になってしまいました。

 

なので金属でいくことにします。

 

早速、ホームセンターへ行って、一番薄くいのを見つけて買ってきました。

 

では行ってみます。

 

1.ナット外し

まずナットを外さないと何も始まらないので、外しますが、YouTubeで予習しました。

Fender系は結構厄介な場合があるようですが、LesPaul系はあて木をしてあげて優しく叩くと簡単に取れそうだという予備知識です。 

 

早速やってみます。

 

念のため、ナット横の接着部分はデザインナイフで軽く切り込みを入れます。木材部が割れないための予防策です。(LesPaul系はそこまでしなくて大丈夫みたいですが念のため)

 

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あて木をして、トンカチでかる~く、トントンします。

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数回たたくと、簡単にポロっと取れました。

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2.次に底にかませる金属の加工

ホームセンターで薄い金属版を買ってきました。L字型しかありませんでしたが、半分に切れば大丈夫です。

厚さは0.8mmくらいあります。ちょっと厚いかなと思いつつこのまま続行です。万が一厚ければ、ナットの底面を削って調整するつもりです。

 

薄いので、センターにマイナスドライバーの先でガイド線を入れて、そこに金属製の平型ヤスリを斜めの角度で当ててこすります。

 

百均のもので十分です。

 

いつも失敗しようのないところで失敗するのに、今日は順調♪ 

 

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3.ナットの裏面に張り付け

ナットには瞬間接着剤が薄く数箇所ついています。私のギターの場合は、底面に2箇所、ナット横とネック側に2箇所ついてました。

 

これを軽くヤスリがけして取って、平らにします。600番でやりました。

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はい、平らのツルツルになりました。

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次に、先程加工した金属を底面に瞬間接着剤を少量だけつけて接着します。

2枚合わせるとちょうどジャストサイズになりました。

 

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4.ナットの取り付け

取り付けの前に、ナットが刺さっていたところのギター側の底面にも付着してガタガタになっているので、先程の平型ヤスリで軽くサンディングして平らにしておきます。

 

そして、元の状態と同じように、ほんの少量の瞬間接着材を、底面とナット横(ネック側)につけて、ナットを差し込みます。

※いっぱいつけすぎると、将来また交換するときに外すのに苦労することになるので、チョンチョンくらいがBESTと思います。

 

ここで弦を張って、正規の位置に上から弦の圧力でプッシュします。

手でも軽く押して抑えてみました。

 

1分くらい抑えて、もう動かなそうかなと思ったので、そこからチューニングしていきますが、オクターブチューニングもズレた(元からズレていた?)ので、調整していきます。

 

最終形はこれです。

 

少し高くなりました。(Beforeの写真を撮り忘れてました・・・)

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4弦を抑えて、ちょうど紙1枚が1~3弦を通せる高さです。

(これくらいが良いらしいです)

ナットの底面に金属プレートが入っているのが見えるでしょうか。

これがさっきのです。

 

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最後に

チューニングして弾いてみると、うん、弾きやすい。

ブリッジ側で弦高を下げると、ネックと並行くらいの状態に調整でき、我ながら今日はうなくいきました。

 

音色は若干ハイが出るようになったような。

 

いやプラシーボだな、きっと。

 

ナットが削れて弦高が下がりビビる、でもリペアに出すお金はかけたくないしナットの質には不満は特に無いし、という方には良いかも知れません。

※すみませんが自己責任でお願いいたします。

 

金属プレート 68円、平型ヤスリ 100円の税込でも計200円でできました。

将来リペアに出すときにはちょっと恥ずかしい思いをしそうですが、十分に満足な仕上りです。

 

いずれTUSQか象牙に替えてみたいな~

 

ではまた!

 

 

オペアンプのサウンドレビュー ~デュアル編~

どうもlenheyvanです。

 

前回はシングルオペアンプのレビューをしましたが、今日はデュアルオペアンプのレビューです。

 

 

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MXR Distortion+に載せての評価です。

自作ソケットを使ってデュアルをシングルへ変換して載せてます。

 

感じ方は人に寄りけりなので、あくまで個人的な主観としてお読みください。

 

JRC4558DD

[総評]
よく目にするオペアンプ。薄膜がかかったような感じでモコモコする。キレはあまり無い。歪みは弱め。ごく普通のオペアンプという感じ。自分のエフェクターには採用しないと思う。


・歪みの深さ:少し弱め
・歪みの粒感:少し細かい
・音質   :ミドル寄りでモコモコ系

・レンジ  :狭い
倍音   :普通
・ノイズ  :少し多い

 

RC4558P

[総評]
優等生タイプ。4558系の中ではノイズは少ない方。 RC4558DDを力強くしてノイズを消した感じ。ハイミッドの倍音が出るのでウェットな印象。ただ、 ゲイン落とすと、若干ショボくなるのが残念。

 

[項目別評価]
・歪みの深さ:深い
・歪みの粒感:細かい
・音質傾向 :ハイミッド寄りでウェット

・レンジ  :普通
倍音   :少し強め
・ノイズ  :少ない

 

RC4559P

[総評]
4558系ではカラッとした乾いた音で気持ちいい。ゲインを落としてもショボくならないのがGood。コスト抑えつつ音質も妥協しないなら最良の選択肢になる。


・歪みの深さ:深い
・歪みの粒感:細かめ
・音質傾向 :ドライ。カラッとしている。

・レンジ  :普通
倍音   :ハイミッドが良く出る
・ノイズ  :少ない

TL4558P

[総評]

4558系の中では一番粗め。ノイズは少ない。 歪みは強くはない。粗めでワイルドな歪みが好きならお勧めできる。ただ、ゲイン落とすと若干ショボくなるのが残念。


・歪みの深さ:普通
・歪みの粒感:少し粗め
・音質   :ドライとウェットの中間

・レンジ  :普通
倍音   :普通
・ノイズ  :少ない

 

NJM4558DD 艶あり

[総評]

4558系の中では一番細かく深い歪み。ミドルが出過ぎてないので、レンジが広く聴こえ、コード感が聴き取りやすい。全体的にカラッとした気持ちの良いサウンド。人気があるのは納得。


・歪みの深さ:深い
・歪みの粒感:細かい
・音質傾向 :ドライ

・レンジ  :少し広め
倍音   :ミドルからハイまで良く出る
・ノイズ  :少ない

 

RC4558 MALAYSIA

[総評]

価格的には4558系で最高峰だが納得のサウンド。まず第一印象は太い。深い歪み、ノイズの少なさ、ワイルドでミドル強めでロック色が強い。太くよく歪むサウンドが好きな人にはピッタリ。ミドルが暑苦しいのが苦手な人は艶ありをお薦めする。


・歪みの深さ:深い
・歪みの粒感:少し粗め
・音質傾向 :ミドル強めで太い

・レンジ  :少し狭め
倍音   :ハイミッドが良く出る
・ノイズ  :少ない

 

TL072CP

[総評]

倍音が良く出て元気なサウンド。歪み過ぎず、レンジも狭過ぎず広過ぎず、バランスが良いサウンドピッキング時のキャッというハーモニクスはduncan JBぽい。優等生タイプなので人によっては物足りなく感じるかも知れない。


・歪みの深さ:少し強め
・歪みの粒感:普通
・音質傾向 :ドライとウェットの中間

・レンジ  :普通
倍音   :強い
・ノイズ  :少し少なめ

 

TL082CP

[総評]

元気はあまりなく、倍音も少なめで、歪みも弱め。ピックアップで言うとduncan antiquityのような枯れた感じ。兄弟分のTL072CPとは全然違うキャラクター。おとなしいお兄ちゃんという感じ。


・歪みの深さ:弱い
・歪みの粒感:少し粗め
・音質傾向 :実音強め

・レンジ  :普通
倍音   :弱い
・ノイズ  :少し少なめ

 

LT1498

[総評]

一言でいうとハイファイでキレイ。アンプで言うと、ヒュース&ケトナー、ピックアップで言うとEMG。クリーミーかつパワーのある音で、ノイズの少なさは今まで試した中でイチバン。クセの無いサウンドなので人によっては無機質、物足りないと感じるかも知れない。


・歪みの深さ:押し出し(パワー感)が強い
・歪みの粒感:クリーミー
・音質傾向 :サラッとしてクセが無くハイファイ

・レンジ  :広い
倍音   :実音と一緒によく出る感じ
・ノイズ  :かなり少ない

 

LME49860NA

[総評]

粗めでハイファイ。741系をハイファイにしてレンジを広くした感じ。ノイズも少なく優等生なサウンドなのに、粗くワイルドな味付けなところが面白い。実際のパワー感は強めだと思うが、ローがあまり強くはないのでそこまで押し出し感はない。


・歪みの深さ:深い
・歪みの粒感:粗い
・音質傾向 :ドライ寄りでハイファイ

・レンジ  :少し広め
倍音   :普通
・ノイズ  :かなり少ない

 

OPA2604AP

OPA2132PA

 前回のシングル編を参照。

 

最後に

いかがでしたでしょうか?

 

4558系だと私は艶ありが一番好みでした。

ハイファイ系だとLME49860NAです。

 

マレーシア製の4558は私には少し暑苦しく感じて、艶ありくらいのカラッとした感じが好きです。

 

また、シングルも含め、色々試してレビューできるものが増えたら、追記してアップします。

 

 

また、クリッピングダイオードの所感についてはこちらになります。

こちらも合わせてご覧ください。

↓↓↓

 

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