どうも、lenheyvanです。
私のお気に入りのMyFavoriteギターであるTelegibですが、世界に誇るGOTOH社のマグナムロックに換装しました。
純正で取り付けてあったのはクラシカルなクルーソンタイプのペグです。
製品の選び方、取り付けの仕方など注意点がありますので記事にしておきます。
どの型番を選べばいいのか?
GOTOHのマグナムロックは大好きで、Orvilleレスポールにも取り付けています。
弦交換が楽なところも好きですが、なんと言ってもチューニングが安定するところが良いですね。
ロック式トレモロのギターはある程度安定するので取り付けてませんが、通常のギターには全部つけています。(と言っても、レスポールと今回のTelegibの2本だけですが)
ただ、興味ある方は結構いると思いますが、製品の種類やオプションが色々あって、迷っちゃうんですよね。
出展:GOTOH カタログ 2021
そこそこの値段なので、間違って購入しちゃったらショックです。
というわけで、整理してみました。
型番が種類・オプションを表している
GOTOHの型番は法則性があるので、これで種類・オプションが分かります。
例えば、今回私が購入した商品の型番はこれです。
SD91-HAPM-05M-L6-Nickel
① - ② - ③ -④- ⑤
それぞれ以下を示しています。
①:ペグの種類
②:オプション
③:ボタン
④:ペグの方向
⑤:仕上げ
では、カタログを見ながら、ペグの選び方を解説していきます。
2021年のカタログはこちら。
https://www.g-gotoh.com/dl/files/Catalog2021-Ja.pdf
GOTOHペグの選び方
選択①:ペグの種類
まず、あなたのギターのペグの種類に適合するものを選んでください。
エレキギター用だとペグの種類はおおまかに以下のように分類されています。
・SG510、SGシリーズ :スタンダードタイプ
・SX510、SEシリーズ :オープンギアタイプ
・SD510、SDシリーズ :クルーソンタイプ
私のOrvilleレスポールにはSG301を取り付けています。
出展:GOTOH カタログ 2021
Telegibですと、私が選択したクルーソンタイプだとSD510、SDシリーズが選択肢になります。
出展:GOTOH カタログ 2021
それぞれ2ラインナップあって、高級グレードと通常グレードのような感じです。
例えばクルーソンタイプだと、
・SD510シリーズ :C・A・R・D標準搭載、ロックソリッドポスト採用
・SDシリーズ : 上記2つは無し。それ以外は同じ。
となっています。
C・A・R・Dとは、この黒いカーボン素材のプレートのようなやつで、ペグ穴にハメてからペグを取り付けることでペグが裏から見たときに一直線にするものです。
出展:GOTOH カタログ 2021
クルーソンタイプって、ペグ1つ1つにネジ穴がついているわけではなく、ペグとペグの間にネジがあって、そのネジで左のペグと右のペグを固定する作りになっているので、若干不安定なんですよね。
それを安定させてセンターずれを起こさないようにするものです。
ただし、カタログに書いてあるように、このプレートは直径8.7mmです。
一方、一般的なクルーソンタイプのペグ穴は6mmなので、ドリルで穴を広げるような加工が必要になります。
ぴったり8.7mmのドリルが手持ちで無かったのと、失敗のリスクを鑑みて、私はやめておきました。
ちなみにSDシリーズにも専用のC・A・R・Dがありますが別売りです。
サウンドハウスさんで1,100円程度。
C・A・R・Dを使いたいなら、SDS510シリーズを選択すると良いと思います。
(価格的に言って、SDシリーズにC・A・R・Dをオプションでつける意味はあまり無いので)
また、ロックソリッドポストとはアーミングやチョーキングなどで弦が引っ張られても軸がブレないように工夫されたものです。
チューニングの安定性がさらに上がるというものですね。
出展:GOTOH カタログ 2021
選択②:オプション
ここも大事なポイントです。
選択肢としては以下4つあります。
・MG :通常のマグナムロック機構のみ搭載 ※ペグを回してロック
・MG-T :フィンガータイプのマグナムロック機構のみ搭載 ※ダイヤルでロック
・H.A.P :弦の高さを調整できる機能のみ搭載 ※ロック機能はついてません。
・H.A.P-M :H.A.P+マグナムロック
マグナムロックはみなさん必須と思いますので、H.A.Pは選択肢から外れると思いますので実質3つかと思います。
ロックだけで良い人はMGかMG-Tになります。
※MG-Tは以下のようにロックするためのダイヤルがあります。
出展:GOTOH カタログ 2021
テンションも調整したい方はH.A.P-Mになります。
当然、H.A.P-Mが一番高価です。
各ペグがどのオプションを選択可能かは以下の赤丸部分を見てください。
また、機能については青丸に記載しています。
出展:GOTOH カタログ 2021
私のOvilleレスポールには「SG301-MG-04-L3+R3-C」を取り付けていますので、マグナムロックのみになります。
ただし、青丸に記載されているようにSG301にはロックソリッドポストが標準搭載されています。
選択③:ボタン
ボタンは豊富な種類の中から選ぶことができます。
例えば、クルーソンタイプだとこれだけあります。
ここに記載の記号(05Mなど)が型番になっています。
出展:GOTOH カタログ 2021
ちょっとお高いSG510シリーズだとWood素材のものまであります。
出展:GOTOH カタログ 2021
ギターの雰囲気にあったルックス、耐久性などを考慮して選ぶことになります。
それを考えるだけでも楽しいですね♪
選択④:ペグの方向
これは単純にペグの形状に合わせて選択することになります。
出展:GOTOH カタログ 2021
左がレスポールに代表されるようなヘッド形状のもので、型番はL3+R3となります。
真ん中はストラトキャスターに代表されるようなヘッド形状のもので、型番はL6となります。
右はリバースヘッドにもので、型番はR6となります。
選択⑤:仕上げ
標準的な仕上げとしてはChrome、Black、Cosmo Black、Goldの4つです。
出展:GOTOH カタログ 2021
高級グレードのSG510シリーズだとサテンフィニッシュもあります。
出展:GOTOH カタログ 2021
ここまででGOTOHのペグの選び方は分かりましたでしょうか?
それでは次に、Telegibへ取り付けします。
Telegibのペグ交換
取り付け前の純正の状態がこちらです。
そして、今回取り付ける商品「SD91-HAPM-05M-L6-Nickel」がこちらです。
作業①:ペグの取り外し
では弦を外して、ペグも外します。
このとき、1,2弦のテンションを稼ぐためのガイドも一緒に外します。
何故ならば、今回購入した商品はH.A.P.Mだからです。
弦の高さ(ポストの高さ)を調整できるので、ガイドは不要になります。
ガイドがあることによるチューニングの狂いも排除したいという考えです。
金具(ブッシュと言います)が残ってますが、これはこのまま使います。
ブッシュは、「SD91-HAPM-05M-L6-Nickel」にも同梱されていますが、これは元々のペグ穴が広い場合(この製品のシャフト径が6mm)に、使用します。
以下のとおりブッシュ(一番右)は8.8mm径となっていますので、私のギター(6mm径)には必要ありません。
出展:GOTOH カタログ 2021
そのままでは径が合わないという場合はブッシュを使うことになります。
このとき、元々ついているブッシュを外すために、真ん中の棒が付属しています。
これで裏から叩いて取ることになりますが無理にやるとネック割れのキケンがあるのでDIYでやられる方はご注意ください。
付属のブッシュでも合わないという場合は(あまり無いとは思いますが)、頑張ってサイズの合うブッシュを探すことになると思います。
もしくは穴を一回埋めてから、穴を空け直すかですね。
慣れていない人は素直にショップに持っていったほうが良さそうです。
いずれにせよ、自分のギターのペグ穴に適合しているかは、事前にカタログの公式情報でしっかり確認しておく必要があります。
ここで、純正品とマグナムロックのツーショット記念写真です。
サイズ、構造はほぼ同じですね。
違いは、純正はポストの真ん中に穴が開いていて、ここに弦を挿入してから巻くようになっています。
一方、マグナムロックは穴はありません。
作業②:ポスト長の調整
H.A.P.-Mなので、取り付け前にポスト長を調整します。
通常のペグだと3巻きくらいすると思うのですが、マグナムロックって弦をロックしてくれるので極端な話、1巻きもせずに取り付けることができます。
巻きすぎるとその分遊びができてチューニングの不安定に繋がってしまうので、マグナムロックを導入したらあまり巻かないようになると思うのですが、巻かない分、ポストの弦からナットへ向かう角度は緩くなります。
そのためテンションは弱くなる傾向になります。
なので、大体同じくらいのテンションになるように取り付けてみます。
左がマグナムロック、右が純正です。
3巻きくらいすると純正の下のほうに弦が来ていたので、これに合わせてポスト長を調整してみます。
では、調整の手順です。
作業②-1:ポストのロックを外す
裏に小さい穴が開いていて、ここでポスト長を固定できるようになっています。
※弦のロックではなく、あくまでもポスト長の調整用のロックです。
このロックを六角レンチを回して外します。軽く回すだけで緩みます。
作業②-2:ロックナットと可動軸を外す
一番上のロックナットをくるくる回して外します。
次にその下にある可動軸を外します。
こんな姿になりました。
この先端の黒い部分がポスト長を調整するための固定ビスと呼ばれる部分です。
作業②-3:固定ビスを回してポスト長を決める
手でくるくると回すことができるので、少し下げてみました。
このあとは逆の手順で、可動軸をつけて、ロックナットをつけて、裏から六角レンチで軽く締めて、ポスト長を固定します。
※最初、以下写真の状態で裏から六角レンチで締めようとしたら、この固定ビスも回ってしまいうまくいきませんでした。この状態だと抑えが効いてないので、ちゃんと可動軸、ロックナットをつけてから締めるのが正しいようです。
作業③:ペグが動かないようスペーサで調整
これは説明書に書いているものではなく、我流のやり方です。
本商品を購入する前にペグ穴径を調べようとTelegibのペグを外したのですが、そこでペグの根元に少し遊びがあることに気づきました。
先端のほうはブッシュでしっかり固定されているのですが、根元が少し左右にガタガタと動きます。これはチューニング的にも鳴り的にもよろしく無さそうです。
というわけで、何かいいもの無いかなと工具箱とかを漁っていたのですが、ちょうどいいものがありました。
銀泊テープです。これをシャフトの高さにカットして巻いてみます。
巻き終わった状態がこちらです。
これをペグにつけると、いい感じでした。
左右にガタガタしていた遊びがなくなり、しっかりHOLDされています。
ではペグをつけていきます。
作業④:ペグの取り付け
ペグをつけていきますが、どうもネジ穴が微妙にズレているようです。
純正ペグと若干の差異があるようでした。
ネジ穴を一回埋めて、新たにネジ穴を作らないとダメかも知れないと思いならが一旦つけてみたところ、ちゃんと固定されているので、このままいくことにしました。
また、ネジですが、どうもマグナムロックに同梱されているネジは折れやすいという口コミが多いようで、敢えてリスクを冒して変える必要性も無かったので、純正のものをそのまま使いました。
作業⑤:弦を張ってテンションの確認
上端のロックナットは下がっている状態だと、弦を通す穴が塞がっていて弦が通らないので、少し回してあげて、穴に通るようにしてあげます。
そうすると弦が通ります。ロックするので先端は短めで良いです。
これをくるくると回していきます。
これ、結構な回数を回さないとロックが中々かかりません。
昔はじめてマグナムロックを取り付けたときは壊れているのかと焦りましたが、こういうものです。
ちなみに、高級グレードのものはロックナットが早く締まるDSLという機構が導入されているようです。
出展:GOTOH カタログ 2021
ペグを回していくと、あるタイミングでロックがかかります。
その瞬間がこんな感じです。
この2弦です。
ロックがかかっているので、このままペグを回していくと弦がペグに巻かれていきます。
ちなみに外すときは、先端のくぼみにコインや太めのマイナスドライバーを入れて、反時計周りにクッと回すとロックが解除されます。
これでペグ交換&弦張りまで一通り完了です。
最後に
いかがでしたでしょうか?
種類がいっぱいあって選ぶの大変そう、、、
取り付け方が分からない・・・
まどで敬遠していた方も多いかも知れませんが、そんなに難しくないです。
慣れちゃうと弦交換はかなり早くできます。
また、Ovilleレスポールのほうは数年前にマグナムロック化したのですが、弦が全然切れないんですよね。変な負担がかかっていないのかも知れません。
チューニングも安定しますし、大変お勧めです。
(GOTOHさんの回し者ではありません 笑)
それではまた!