どうも、lenheyvanです。
昨年、TC楽器の第一回改造エフェクターコンテストに参加しました。
おかげさまでBARKS賞という賞をいただき、インタビュー、BARKSの記事にしていただきました。大変ありがたいことでございます。
問い合わせしたところオリジナルでも良いとのことだったので、ちょっと飛び道具的な面白いやつを出してみようと考えました。
その結果、思いついたのが、ドリル奏法のサウンドを出すエフェクターです。
あれって、ピックアップの近くで電動ドリル(ポールギルバートはマキタを愛用していたはず)をウィーンってやると、その音を拾って、アンプでも歪が加わって、ギュワーンという音になるという仕掛けです。
エフェクターでやるので、エフェクターにピックアップを乗っけて、その近くでドリル音近い音を出せばいけるのでは、ということで小さいモーターでやることにしました。
これがあれば、ドリル無くてもMR.BIGのダディブラや、VANHALENのパウンドケーキが再現できるという代物です。(本当か?笑)
設計
至って単純な仕掛けです。
見かけのインパクト重視にしたかったので、TrueBypassではなく、モーター音の音量調整やトーン調整も無しです。
INPUTの信号はOUTPUTにそのまま直結しており、ピックアップからの出力も常に合流しています。モーメンタリースイッチを踏むと、モーター・LEDがONになります。
モーターもLEDもプラス側は常にショートしており、モーメンタリースイッチを踏むとマイナス側もショートされて動作します。
本当は電源はACアダプターで完結したかったのですが、モーターの規格に必要な電流が作り出せず、モーターは電池、ACアダプターはLED用という仕様になってます。
製作過程
まずはアルミダイキャストケースの鏡面加工、穴あけからです。
一番下の大きい穴がモーメンタリースイッチ用、上部の大きい4つの穴が、ピックアップ保護用にバーを取り付ける穴です。(保護の意味もありますが、どちらかと言うとデザイン的にカッコイイからという理由でつけています)
小さい穴はピックアップの出力導線やモーターの導線用、あとはLED2個分の穴です。
華やかにしたかったので、ONのときに緑と青のLEDがピックアップ下で光るようにしました。
またLEDは直進性が強いので光の漏れが弱くなる懸念がありました。
そこで、光を散らすためにブラスト加工といって、LEDの表面を細かめのやすりで軽くスリスリして、光が分散するようにしました。表面が軽く白くなったらOKです。
これに部品を取り付けていって、下部だけGoldに塗装したのがコチラです。
(あまり途中経過の写真が無くてスミマセン・・・)
ピックアップ保護用のバーはホームセンターでちょうど良いサイズのを見つけてGETしてきました。
このエフェクターの名前をどうしようか考えたのですが、ちょっとWahっぽいなぁと思い、サウンド的にはBabyではなくてBearだから、ということで「Cry Bear」と命名しました。
で、毎回悩むのですが名前をどうやって入れようかと。
レタリングシートは何か安っぽい気がするし、かといって、キレイに入れられる機材を持っているわけでもないし。
というわけで、Goldの表面を削って文字入れすることにしました。
百均で入手したミニルーターを使います。
いきなり手書きは絶対ミスるので、「Cry Bear」の文字を印刷して、それを当てて削ることにします。
何種類かの大きさの文字を印刷して、実物に当ててみてバランスを見ます。
バランス的にはこんな感じで。
ただ、いきなりはコワイので、裏蓋で練習です。
う~ん、、、下手くそ。。
何か嫌な予感しかしません・・・
コワイけどやるしかない!
いってみます!
そして、嫌な予感的中。
下手過ぎる・・・
でも私は思いました。
この下手くそ感が、手作り感があって逆にいいのでは、と。
そう自分に言い聞かせて、これでヨシとします。
最終的にモーターはピックアップの上ではなくて、横のほうが好みのサウンドになったので位置調整して、家にあったキーホールダーのよく分からない輪っこを見つけ出してきて、固定用に使います。
完成
エフェクトONするとLEDがキレイに光ります。
ピックアップの左下が緑、右上が青です。
やっぱり、暗闇のほうが華やかですね。
実はこれ、モーターの角度を変えるとサウンドが変わります。
というわけで、キワモノエフェクター「Cry Bear」の製作過程のご紹介でした。
BARKS賞受賞時のインタビュー記事はコチラです。
こういう変なエフェクター考えるのって楽しいですね。
少し実践向きに、ドリル音のボリュームとTrueBypassスイッチ増設をしようかなーと思っています。
また、変なの作りたいなー♪
ではまた!