サウンドハウス

lenheyvan’s music

ギター、エフェクター製作、オーディオなど、大好きな音楽の話をしていきます。

ピックアップのポッティング手順 GIBSON BurstBucker

どうも、lenheyvanです。

 

ギターのピックアップは昔から色々試すのが好きで、当時大好きだったジェイク.E.リーがSeymore Duncan の JBを愛用しているというのを知って、交換してみたのが最初だったと思います。

  

それからと言うもの、Gibson、ビルローレンス、VanZandt、SUHRと色々とっかえひっかえしてきました。

 

ディマジオは何故か一度も使ったことが無いですが、ピックアップ本のサンプル音源を聴く限り、PAF Proは試してみたいです。

 

昔はハイパワー系に興味があって、DuncanだとJBから始まり、Duncan Distortion( SH-6 )、Duncan Custom ( SH-5 )、 Custom Custom ( SH-11 )、SUHR Aldrich、Gibson 500T、ビルローレンス L-500辺りを使ってました。

 

最近は歳なのかPAF系が気に入ってて、その中で最近自分の中でヒットしたのが、Gibson BurstBucker Type1です。

 

ネックにマウントしたところ、これが最高で、、

単音だとピックが弦にヒットしたときのクッ、とか、カッというアタック音が出て、ピッキングニュアンスがすごく出ます。

複音(特に2・3弦)だと、哀愁のあるむせび泣くような感情が入り込むような発音をします。

 

BurstBuckerの中で一番低出力なので、迫力のある音色ではないですが、繊細な表現をするには最高の部類に入るんじゃないかと思います。(そういう腕があるかは置いておいて・・・)

 

ただですね、大きな不満があります。

それがハウリングです。

 

これ系のピックアップでゲイン上げちゃダメよ、と言われそうですが、そこそこ歪んだ音でも弾きたい時がありますよね。

 

そうすると、すぐハウっちゃうんです。

 

それも当然、BurstBuckerはPAFに近づけるためにポッティングしていないですから。

 

ならばポッティングを自分でしちゃおうじゃないかと思ったわけです。

ポッティングしないことによるメリットを失うのは分かっていますが、多少そこを削ってでも実戦で使える状態にするほうが自分にとっては重要だったので、Tryしてみました。

 

ポッティングはこんな手順でやりました。

 

1.道具を用意

・容器

パラフィンワックス300g ステアリン酸配合

 

容器は百均でいいです。本当は真空にできるもののほうがワックスの浸透が早く確実にできるようですが、そういうの探しても中々無いのと、あってもえらい高いんですよね。ちゃんと丁寧にやれば大丈夫です。

 

次のパラフィンワックスですが、ステアリン酸を混ぜてやるか、配合されているもののほうが固まったときの硬度が高くなって良いみたいです。ちょうどフリマで安く出している方がいらっしゃったので600円くらいで購入しました。

融点は60度くらいのものが良いようです。

 

300gもあれば十分です。1回使いましたが、まだまだ結構残っているのでそのまま容器に入れて閉まってあります。もちろんロウソクのように固まるので保管も楽です。

 

 

 

2.湯煎

さあここから作業していきます。

適当な鍋にお湯をはって、湯煎していきます。

 

70度くらいになるよう一応温度計で計りながらやりました。

最初は固形のパラフィンワックスが30分くらいで完全に溶けます。

 

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3.ピックアップを投入

次にピックアップをドボンします。

コード部分がロウまみれになると取るのが面倒かなと思い、マスキングテープで巻いてやってみました。

 

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ちょっとコワイですが思い切って投入です。

最初は空気の細かい泡がプクプクと出てきます。ワックスが浸透している証拠です。

 

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4.ワックスを浸透させる(1回目)

このあとは、70度くらいをキープしながら、ピックアップを色々な方向に傾けたり転がしたりしながら、内部の空気を出して、ワックスを浸透させていきます。

 

ここは成否に大きく関わる工程なので丁寧にやっていきます。

空気の泡がほとんど出ないようになったら1回引き揚げます。

 

ここで終わりじゃありません。

 

5.ワックスを浸透させる(2回目)

引き揚げたピックアップは一度冷まします。

私の場合は15-20分くらい放置しました。

 

そしてもう1回、ワックスを70度まで上げて、もう1回ドボンです。

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また空気の泡がほんの少し出てきますが、1回目のようにプクプクというレベルではないです。どうやらちゃんと浸透しているようです。

 

ここでプクプクいっぱい出るようなら、まだまだ浸透が足りないということです。

 

1回目同様に色々な方向に傾けたり転がしたりしながら、内部の空気を出して、ワックスを浸透させていきます。

 

6.冷ます

空気の泡が出なくなったところで引き揚げて、冷まします。

数時間おけばいいんでしょうけど、念のため半日くらい置きました。

 

 

これでポッティング作業完了です。

 

さて、効果の程は!?

 

 

 

 

ハウリングがしなくなった!!

 

成功です。

 

音色の変化としては、ちょっとレンジが狭くなったように感じました。

 

それと、なんて言うんでしょう?

空気感というか、複音で鳴らしたときの音と音の間に間スペースみたいなものが詰まったような感じがしました。

 

ただ、その程度はと言うと、聞いている人には分からないんじゃないですかね。

弾く人にしか分からない程度の変化です。

 

というわけで、私の中では成功です。

これで、そこそこのGAINでも使えるようになりました。

 

ではまた!